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1998 Fiscal Year Annual Research Report

因果関係を同定するための共分散構造モデルのベイズ分析

Research Project

Project/Area Number 10680314
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

繁枡 等男  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90091701)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 能智 正博  東京大学, 総合文化研究科, 助手 (30292717)
前川 真一  大学入試センター, 助教授 (70190288)
Keywords構造方程式 / 尤度比 / 適合度 / 事後確率
Research Abstract

構造方程式モデルによって因果関係を同定することはかなりの困難を伴う作業である。可能なモデルの数は極めて多く、その中のひとつのみを真の因果関係モデルであると断定することは誤解を生みやすい。条件が統制された実験データと違って、相関調査データにはそれだけの決定力はない。本研究では、構造方程式の真のモデル探しを統計的仮説検定のアプローチではなく、モデル選択として捕らえる。すなわち、構造方程式の可能なモデルを理論的検討によってかなりの少数(たとえば、3,4個)にしぼり、データによってどのモデルを真とするかを定量的に捕らえることである。選択されなかったモデルも切り捨てられるのではなく、理論的検討によっては依然として、真である可能性を捨てない。
構造方程式モデルの選択基準として著名なのは、尤度比などの検定方式、GFIなどの適合度、情報量基準などであるが、先に述べたように尤度比は、相関調査データにはなじまない。また、GFIなどの適合度は基本的に記述であり、ルールを生成する力はない。情報量基準がこの中ではもっとも妥当であると考えるが、しかし、AICなどは将来のデータに期待される情報量の近似である。
我々は、いくつかの真のモデル候補を真とする事後確率を直接計算する方法を提案した。また、この計算が複雑過ぎてできないときのために、ヘシアン行列を用いた簡易基準を提案した。この基準は、まだ公表していないが、300例の人口データに適用した結果、他の適合度基準や情報量基準のどれよりも人口データを発生させた真のモデルを正確に同定した。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 繁枡等男: "構造方程式モデルの選択の基準について" 第20回応用統計学会シンポジウム. 67-68 (1998)

  • [Publications] 駒崎,楠見,繁枡: "発明品アイデアの考案に及ぼす抽象的イメージの効果" 認知科学. Vol.5,No.4. 97-107 (1998)

  • [Publications] 平,前川,小野,林部,内田: "日本語基礎能力テストの項目プールの作成" 大学入試センター研究紀要. 28. 1-12 (1998)

  • [Publications] Nochi,M.: "“Loss of Self" in the narratives" Social Science and Medicine. 46. 869-878 (1998)

  • [Publications] 繁枡等男: "心理測定法" 放送大学教育振興会, 191 (1998)

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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