1999 Fiscal Year Annual Research Report
データ解析における総合的変数選択手法の研究とインタラクティブシステムの開発
Project/Area Number |
10680321
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
森 裕一 岡山理科大学, 総合情報学部, 助教授 (80230085)
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Keywords | 変数選択ソフトウェア / 主成分分析 / Modified PCA / Bootstrap / Cross validation / 感度分析 / Webアプリケーション |
Research Abstract |
本年度の研究としては,主として次の課題に取り組んだ。 1 主成分分析における変数選択手法の評価と選択変数数の特定 2.新しい選択規準の検討 3.主成分分析における変数選択プログラムの開発(Windows版とWeb版) 1.ではBootstrapリサンプリングによる規準の評価とCross Validationによる予測残差(PRESS)を利用した変数の数の特定への試みである。これにより,規準値は安定していること,入れ替わっている変数群や異なる選択手順も同等の情報を提供することなど,手法の評価は行えたが,PRESSによる方法では,その値や変化の割合に注目したが変数の数を特定するまでには至っていない。情報量規準など別の規準の導入が示唆される。 2.では,新しい規準として,感度分布を利用した変数選択手法を提唱した。これは,主成分分析の解析結果あるいは推定するパラメータへの各変数の影響を調べ,それらへの影響が最も小さい変数を削除するという選択方法で,新しい規準として十分可能性をもつことがわかった。 3.では,以上の研究を基にしたソフトウェアVASPCA(VAriable Selection in Principal Component Analysis)の開発を行った。Windows9Xで動くVASPCA/Winとインターネット上で実行が可能なVASPCA/Webの2つである。Visual VASICで作成したVASPCA/WinはWebサイトでダウンロード可能なフリーソフトとして公開している。VASPCA/Webは,Rを統計エンジンとして用い,HTMLとCGIを組み合わせPC Unix上で走らせている。いずれもhttp://face.f7.ems.okayama-u.ac.jp/〜masa/vaspca/とhttp://mo161.soci.ous.ac.jp/vaspca/の2つのサイトで利用が可能である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 森 裕一: "変数の一部に基づく主成分分析-変数選択手法の数値的検討-"日本計算機統計学会「計算機統計学」. 11・1. 1-12 (1999)
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[Publications] 森 裕一: "変数の一部に基づく主成分分析-RV係数規準による数値的検討-"岡山理科大学紀要. 34 A. 383-396 (1999)
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[Publications] Yuichi Mori: "Variable Selection in "Principal Component Analysis Based on a Subset of Variables""Bulletin of the International Statistical Institute (52nd Session Contributed Papers Book2). 333-334 (1999)