1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680324
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
中村 隆 統計数理研究所, 調査実験解析研究系, 教授 (20132699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 忠彦 統計数理研究所, 調査実験解析研究系, 助手 (10247257)
坂元 慶行 統計数理研究所, 調査実験解析研究系, 教授 (50000211)
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Keywords | 年齢効果 / 時代効果 / コウホート効果 / 識別問題 / ベイズ型モデル / 年齢別回答分布 / 日本社会の意識 / 継続的社会調査データ |
Research Abstract |
コウホート分析は、ある調査項目の年齢別回答分布の時系列的推移を、年齢・時代・コウホート(世代)効果に分離しようとする方法である。これまで、本分析法の抱える原理的に3効果へ分離できないという識別問題を、パラメータの漸進的変化の条件を取り入れたベイズ型コウホートモデルによって克服してきた。 本研究では、年齢・時代・コウホート効果以外の第4の変数を導入したコウホートモデルを開発し、開発したモデルを人工データに適用することによってモデルの振る舞いと有用性について検討し、また実際のデータに適用して、日本社会の意識等の動態について新たな知見を得ることを目的としている。 本年度は、以下のことを行なった。 1. 年齢・時代・コウホート効果以外の第4変数を導入したコウホートモデルを開発した。 (1) 第4変数を考慮したデザイン行列の設計を行なった。 (2) ABIC(赤池のベイズ型情報量規準)を導出した。 (3) 分析プログラムを作成した。 2. 開発したモデルを人エデータに適用し、モデルの振る舞いと有効性について検討した。 (1) 年齢、時代、コウホート効果のそれぞれと競合する第4変数をリストアップした。 (2) また、線形トレンドのある第4変数の導入を考慮した。 (3) モデル選択が機能するかシミュレーションにより確認した。
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