1999 Fiscal Year Annual Research Report
モバイルコンピューティングを支援する高速連続メディア向けリアルタイムOSの研究
Project/Area Number |
10680338
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
吉澤 康文 東京農工大学, 工学部, 教授 (10280992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 栄一 拓殖大学, 工学部, 講師 (40262240)
並木 美太郎 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10208077)
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Keywords | モバイルコンピューティング / 連続メディア処理 / 命令トレーサ / 仮想計算機 / パケットアナライザ |
Research Abstract |
今年度は,リアルタイム処理の性能を確認するツール開発に着手した.具体的には,コンピュータの性能評価手法の1つである命令トレーサを開発した.命令トレース結果を用いれば,コンピュータの基本的な動作を取得可能であるため,ログラムの制御の流れや実行した命令,割込みや入出力などのイベントを取得できることが可能となる. そこで,この性能評価ツールから得られる情報を基に,各種基幹情報サーバ類の設計指針,ならびにコンピュータ・アーキテクチャなどの評価を行うために,各種の解析,性能評価を行うことを研究の目標においた. さらに,マルチパーソナルなOS環境を実現するために,一台の計算機上に複数のOSを同時に動作させる仮想計算機(以下VMと記す)を制御することを目指した.この制御プログラムをVMCP(Virtual Machine Control Program)とよび,その設計と試作開発を試みた.本研究では次に示す機能の設計を行うこととした.ここでの主機能は(1)VMメモリ空間の多重化(2)VMのスケジューリング機能(3)VMの画面表示のエミュレーション機能(4)VM生成,デバッグに関するコマンド類の実装などである. また,インターネット上のパケット・トラフィックを測定するプログラムを開発した.その結果を解析することにより,ネットワークのトポロジカルな問題解決やネットワークの利用形態がもたらすコンピュータ資源の問題解決などを研究のターゲットにした. 以上から,モーバイル環境にて高速なメディア処理の開発・評価を行える環境が整ったと考えられる.
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