1999 Fiscal Year Annual Research Report
帰納的学習による機械翻訳手法への遺伝的アルゴリズムの適用に関する研究
Project/Area Number |
10680367
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
栃内 香次 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50001178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 健治 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50202742)
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Keywords | 帰納的学習 / 自然言語処理 / 学習型機械翻訳 / 遺伝的アルゴリズム / 訳語選択問題 |
Research Abstract |
本研究は,用例に基づく帰納的学習に基づく機械翻訳手法を基礎とし,翻訳ルールの学習過程に遺伝的アルゴリズムを適用して,少量の用例データからの翻訳ルールの生成,適用すべきルールの高度な探索,あるいは誤って獲得された不要なルールの効率的な消去等の手法を見出すことを中心とし,具体的には, 1)交叉,変異,淘汰等,遺伝的アルゴリズムの基本処理の本手法への適用法, 2)翻訳実験による性能評価に基づく,処理能力向上方策, に関する研究を行い,これらを通じて用例学習型自然言語処理手法全般にわたって,手法の実用化への見通しを得ようとするものである. 以下,本年度得られた主な研究成果を示す. 1.本手法には,誤った翻訳例を生成するような無効な翻訳ルールが作られ,淘汰処理のみでは完全には除去できないことが見出された.そこで,交叉処理による新翻訳例の生成に際し,既存翻訳例との類似度を制約条件として交叉位置を決定する手法を開発し,翻訳性能を向上させることができた. 2.翻訳例コーパス中の原言語文-翻訳文対から帰納的学習により類似した翻訳例を見出して翻訳パターンを抽出し,それに基づいて訳文を生成する手法の研究を提案し,実験により有効性を確認することができた. 3.前年度に引き続いて表層文から意味表現への変換規則の獲得における帰納的学習手法の適用に関する研究を行い,帰納的学習をベースとする学習型手法の広範な適用可能性について見通しを得ることができた.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] タンテリ アンドリアマナカシナ,荒木健治,栃内香次: "実例を用いた類推による対応関係推定手法"情報処理学会論文誌. 40・7. 2918-2926 (1999)
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[Publications] T.Andriamanankasina, K. Araki and K.Tochinai: "Example-Based Machine Translation of Part-Of-Speech Tagged Sentences by Recursive Division"Proc. Machine Translation Summit VII. 509-517 (1999)
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[Publications] 工藤晃一,越前谷 博,荒木健治,桃内佳雄,栃内香次: "学習型機械翻訳手法に適用された遺伝的アルゴリズムにおける知識による制約の有効性について"電子情報通信学会論文誌 D-II. 82-D-II・11. 2035-2047 (1999)
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[Publications] M.Matsuhara, K.Araki, Y.Momouchi and K.Tochinai: "Evaluation of Number-Kanji Translation Method of Non-Segmented Japanese Sentences Using Inductive Learning"Proc. 12th Australian Joint Conference on Artificial Intelligence. 474-475 (1999)