1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680373
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
沼尾 正行 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (30198551)
|
Keywords | 学習 / コンピュータ音楽 / マルチメディアオーサリング / 多戦略学習 / 自動編曲 / 感性情報処理 / カラオケ / 制作支援 |
Research Abstract |
平成10年度に、帰納学習、説明に基づく学習、重みつきネットワークの学習、遺伝アルゴリズムなどの種々の学習手法について評価を行い、これらを組み合わせた多戦略学習機構の開発を行っている。これに基づいて学習機構を改良し、以下に適用した。 (ア)カラオケシステム (イ)音楽に対する被験者の感じ方を楽譜に基づいて推定するシステム (ウ)被験者の感じ方に合わせて編曲を行うシステム さらに、上の各項目についての学習機能を実際に試作した。特に重みつきネットワークの学習では、述語論理レベルの構造を持った対象について学習を行い、部分構造に重みをつけた形で獲得することが可能なシステムについて、コーデイングの詳細を細かに検討し、上の各項目の学習に利用可能なシステムに仕上げた。上の項目(ア)については、コンテンツに関する評価アンケートを行い、実際に個人の感性に合わせた画を選定するシステムを試作した。まずすべての人に共通する評価を得ておき、そこから個々人の感性について学習を行うことにより、個々人へのアンケートの負担を減らすことができた。(イ)については、学習結果により被験者の感じ方を推定する実験を行い、心理実験により検証した。(ウ)については、音楽理論に基づき音符の配置を精密に行うことにより、よく知られた曲について、実際に印象の異なる複数の編曲を得ることができた。
|
-
[Publications] Masayuki Numao: "Modeling Human Feelings in Music"Proc. International Conf.On Cognitive Modeling. 3. (2000)
-
[Publications] 沼尾正行: "ネットワーク上の重みとしての構造抽出"人工知能学会研究会資料 SIG-FAI/KBS. 99・02. 73-76 (1999)
-
[Publications] Oscar Ortega: "Ordered Estimation of Missing Values"Lecture Notes in Artificial Intelligence. 1574. 499-503 (1999)
-
[Publications] 市瀬龍太郎: "正例と負例に弁別不能な例からの関係学習"電子情報通信学会論文誌. J82D1・12. 1387-1393 (1999)
-
[Publications] 市瀬龍太郎: "帰納学習における帰納論理プログラミングと遺伝的プログラミング"人工知能学会誌. 14・2. 307-314 (1999)
-
[Publications] 石川孝: "リテラル連関とMDL基準による相対最小汎化の計算法"人工知能学会誌. 14・2. 326-333 (1999)