1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680386
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Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
瀧山 龍三 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (20037815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 直樹 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (60185642)
坂本 博康 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 講師 (70112357)
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Keywords | 表情認識 / 顔画像検出 / 個人識別 / 向き不変認識 / ディジタル曲線認識 |
Research Abstract |
本年度はこの研究の基礎となる顔画像の取り込みを先ず行った。すなわち52名の人物を対象に、(1)照明の当てかた5種類(上、下、右、左、正面)(2)表情5種類(平常、笑い、怒り、悲しみ、驚き)(3)向き19種類(正面を中心に+90度から-90度まで10度刻み) の全29種のパターンを各人から撮影し、記憶させた。このデータを用いて種々の実験を実行中である。 今年度に得られた主たる知見・結果は次の通りである。 1. 自然背景中の複数の顔の検出はかなり正確に行えるようになったが、計算量の削減を図るべく更に検討を行っている。 2. 表情に左右されない個人の同定においては、ガボール・ウェイブレット変換を用いた特徴が有効と思われるが、実験結果では83%程度の識別率であり、この率の向上のために変換のパラメータを更に細かくする必要がある。 3. 顔の向きに不変な認識では、固有値分解法が有効である事を見出した。 4. 顔画像認識の一つの基本となるディジタル曲線認識では、本研究者等が開発した“自己距離法"が極めて有効である事が種々の実験で示されたが、これを更に改良すべく検討を進めている。 来年度は向き及び表情に不変な顔画像の認識システムを総合的に構築する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 内藤,貴道: "自然背景画面からの顔の検出" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会講演論文集. 195 (1998)
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[Publications] 原 泰久: "表情のある顔画像の識別" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会講演論文集. 197 (1998)
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[Publications] 井上 光平: "時間的な文脈に基づく視点に不変なパタン認識器の学習" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会講演論文集. 228 (1998)
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[Publications] Ryuzo TAKIYAMA: "Description methcds of digital figures for invariant recognition" Proc.of 1998 Intern,Symposium on Noulinear Theory and its Applications. Vol.3. 999-1002 (1998)
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[Publications] Teruyuki KANEKO: "An invariant recognition of digital cunves by “self-distauce method"" Proc.of 1998 Intern,Symposium on Nonlinear Theory and its Applications. Vol.3. 1003-1006 (1998)
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[Publications] 金子 照之: "非単連結曲線にも適用できるディジタル曲線認識法" 電子情報通信学会論文誌. Vol.T82-D-II,no.2. 216-221 (1999)