Research Abstract |
本年度は,既に抽出した旧字体漢字,朝鮮固有外字,記号から,漢字フォントエディタTTEditを使用して,True Type Fontsを作成した.作成したフォントは,旧字体漢字で,康煕字典に存在するもの602字,朝鮮固有外字で康煕字典,京都大学漢字研究会(KANI)の漢字典にも記載のないもの82字,及び記号25字であった. これらの漢字フォントは,今後の使用を計画しているUnicodeの外字エリアに割り当てる作業を行った.ハングルについては,Unicodeに殆ど登録されているので,それをしようすることとした. この後,これらの旧字体漢字のデータベースに関する韓国の状況を調査し,Unicodeにおける外字の登録案について建国の研究者のレビューを受けるため,高麗大学附属言語情報研究所では副所長のKim,Hung-gyu氏,同大学文学部教授のKwang Chung氏,韓国国立中央図書館の古典運営室長のLee,Gui Won女史を訪問し,古書関係のデータベースと漢字データの登録,表示,印刷方法について討論を行った. 韓国では,古書についてはUnicodeを基本にデータの入力が行われ,Unicodeにない旧字体漢字については,&XD0873.5のように,外部漢字コードで定義されているコード表や辞典のページとページ内順番を記述して,表現していることが分かった.康煕字典や日本の諸橋大漢和辞典も使用していた. なお,1999年9月にまとめられたSuperCJKコード・ブックを提供されたので,今後は中国,台湾,韓国および日本の4ヵ国による漢字特別委員会の状況も調査して,漢字の国際的な体系を充分討議して,データベース化とWeb化を研究していく予定である.
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