1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680402
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
木村 春彦 金沢大学, 工学部, 教授 (60141371)
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Keywords | 独居老人 / ふるまい / ガスセンサ / 推論 / 汚染ガス |
Research Abstract |
(1) ガスの伝播過程を線形システムによってモデル化し、定量的な実測実験により近似モデルの可能性を示した。 (2) ガスセンサ応答は環境変化に依存するため、主な変動要因である温度・湿度に対しその応答をモデル化した。 (3) ガス伝播特性を測定することなくガスセンサ観測信号からガス発生事象信号を抽出する手法を提案実証した。 (4) 複数の特性の異なるガスセンサ群から検知ガス種毎に認知ルールを導出し、プロダクションシステムを用いてガス種検知システムを構築した。 (5) マルチセンサシステムによる室内空気汚染ガス種の認知と濃度測定手法を提案し、有効性を実証した。 (6) 各種推論高速化手法を提案し、有効性を実証した。 (7) 複数の酸化スズ系ガスセンサによる独居老人世帯モニタリングによって、特徴を抽出できた。 以上、独居老人介護システム構築のための基礎データが得られた。
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[Publications] 大薮多可志: "マルチガスセンサシステムによる室内空気汚染ガス種の認知と濃度測定" 電気学会論文誌E. 118-E,2. 92-99 (1998)
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[Publications] 広林茂樹: "ガスセンサ応答信号における流体伝達場の線形性" 電気学会論文誌E. 118-E,2. 106-112 (1998)
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[Publications] 広林茂樹: "温度・湿度変化に対する酸化スズ系ガスセンサ応答信号のモデル化" 電気学会論文誌E. 118-E,5. 260-265 (1998)
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[Publications] 広林茂樹: "マルチガスセンサとプロダクションシステムを用いた室内空気汚染ガスの検知システム" 計測自動制御学会論文集. 34,8. 913-921 (1998)
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[Publications] 木村春彦: "命題論理の仮説推論に対する問題分割法の実行時間予測" 電子情報通信学会論文誌A. J81-A,9. 1297-1301 (1998)
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[Publications] 広林茂樹: "ケプストラム処理による室内ガス発生事象信号の復元" 電子情報通信学会論文誌A. J81-A,11. 1600-1610 (1998)
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[Publications] T.Oyabu: "Outputs of Plural Tin Oxide Gas Sensors to Compound Gaseous Indoor-Air Pollutants" 電気学会論文誌E. 118-E,12. 572-577 (1998)
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[Publications] 広林茂樹: "近似逆フィルタを用いた人間活動量の抽出" 計測自動制御学会論文集. 35,1. (1999)
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[Publications] 木村春彦: "推論パスネットワークによる仮説推論の高速矛盾処理" 電子情報通信学会論文誌D II. J82-D-II,3. (1999)