1998 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェア開発プロジェクトのシミュレーションとプロジェクト管理者支援
Project/Area Number |
10680406
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
松本 健一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (70219492)
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Keywords | ソフトウェアプロセス / 開発管理支援 / 習熟 / 開発期間見積もり / バーチャルプロジェクト |
Research Abstract |
本研究の目的は,様々なソフトウェア開発プロジェクトを擬似体験することのできるシミュレーションシステムを構築し,シミュレーションによるプロジェクト管理支援技術を確立することにある.本年度に得られた主な成果は次のとおり. 1. 基本モデルの評価…シミュレーションの基本となる作業進捗モデルを構成する3つの基本モデル(作業量モデル,生産性モデル,知識モデル)の評価を行い,必要に応じて改良を加える.基本モデルの主たる評価方法はそれぞれ次のとおり. 2. シミュレーションシステムの基本機能の設計,実装…1.で評価したモデルに基づくシミュレーションシステムをWindows上で設計,実装した.実装にはJavaを用い,WWWを介してのシステムへのアクセスと実行を可能とした.また,プロジェクトの特性(生産性や技術習得に必要な日数等)から基本モデルのパラメータを算出する機能をシステムに設けた.これにより,基本モデルに関する知識が無いプロジェクト管理者でも,比較的容易にシステムを利用できるようになった. 3. シミュレーションモデルとシステムの基本機能の評価…2.で実現した基本機能の有効性や妥当性を実験的に評価した.評価では,ソフトウェア開発プロジェクトとして典型的な特徴を持つ仮想プロジェクト(バーチャルプロジェクト)を設定し,6名の熟練管理者それぞれに主観的な見積もりとシステムを用いた見積もりを行ってもらった.その結果,開発期間の見積もりにおいては,主観的な見積もり値とシステムを用いた見積もり値の間に差の無いことが,有意水準5%で確かめられた.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 森崎修司: "AID-SIM Architecture for integrating distributed software development simulators" Proc.of International Symposium on Future Software Technology '98. 137-142 (1998)
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[Publications] 花川典子: "学習習熟を考慮したソフトウェア開発シミュレーションモデルの評価" 電子情報通信学会技術研究報告. KBSE98-28. (1998)
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[Publications] 花川典子: "Application of leavning curve based simulation model for Software development to industry" Proc.of 11th International Conference on Software Engineering and knowledgy Engineering. (掲載決定). (1999)