2000 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク上仮想コミュニティの構築・運営支援技術の研究
Project/Area Number |
10680414
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
川越 恭二 立命館大学, 理工学部, 教授 (40298724)
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Keywords | ネットワーク / コミュニティ / 活性化 / 支援ツール / 電子掲示板 / データベース / WWW / 情報検索 |
Research Abstract |
本研究は、電子掲示板等のネットワーク上で形成される仮想コミュニティを構築運営するための構築過程モデルとその支援技術、さらに、その運営支援技術を明らかにする。活発なコミュニケーションの場としての仮想コミュニティを、より活性化させ、大規模化させる、さらにコミュニティの運営管理者が運営しやすくさせるためのモデル、方式、支援ツールを開発する。具体的には、仮想コミュニティを構築運営するのに重要な仮想コミュニティ構築過程のモデル化と方法論の開発と仮想コミュニティ運営管理者向け情報ディレクトリ用の物理アクセス手法の開発を行う。平成12年度は,上記の研究を実施し、ネットワーク上コミュニティ構築運営支援技術のアーキテクチャ(方法論とツール)の開発を行った。 1.コミュニティ構築過程のモデル化とその支援方法を開発 構築過程のモデルとして開発したJoin-Enjoy-Group-Localize-Organize(J-E-G-L-O)モデルをもとに、各段階でのコミュニティの活発さを示す活性度に加えて、各段階でのコミュニティの安定さを示す成熟度を開発した。この活性度と成熟度を用いて、各段階を客観的に定義するための枠組みを試みた。また、活性度、成熟度を自動的に測定するツールを試作し、JEGLOモデルに基づく支援ツールとの連携の方法を明らかにした。最後に、JEGLOモデルの下で、コミュニティの構築運営のためのツールアーキテクチャを体系化した。 2.コミュニティ運営管理者向けの情報ディレクトリアクセス方式を開発 開発した多次元ベクトルモデルを用いた効率化検索方法や、評価基準や情報認識時間による検索結果の出力方法等を用いて、管理者向けのディレクトリサービスとしての機能、構成の実現を行った。特に、管理者向けの機能として、XMLタグを用いた柔軟な検索機能を開発した。これにより、効率よくしかも運営管理者の管理業務に適した検索サービスを実現することが可能となる。
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[Publications] Kyoji Kawagne,Kimihiko Ariga,Catoshi Hashimoto: "Network Community Development Process and Support tools Fa Inproving Network Based Communications"CD-ROM Proceedings of INFORMS/koRMS 2000. 799-806 (2000)
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[Publications] Yukiko Miwa,Kyoji Kawagne: "Walk Arround Process for web Document Retrieval and Using SOM"CD-ROM Proceedings of INFORMS/KORMS 2000. 1077-1083 (2000)