1998 Fiscal Year Annual Research Report
複数の評価規範を有する確率システムの動的最適化に関する総合的研究
Project/Area Number |
10680427
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大西 匡光 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10160566)
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Keywords | 投資意思決定 / 最適停止問題 / Poisson過程 / 幾何Brown運動 / Smooth Pasting / マルチンゲール |
Research Abstract |
多くの不確実性のもとての投資意思決定問題は,確率過程に対する最適停止問題として定式化できる.本年度はPoisson過程に従いジャンプをする幾何Brown運動に対する最適停止問題を精察した.この種の問題に対して,Dixit(1993),Dixit and Pindyck(1994)はSmooth Pasting Techniqueと呼ばれる手法が,その最適値関数と最適停止時刻の導出に極めて有効であることを主張し,多くの不確実性のもとでの投資意思決定問題に対して適用を試みているが,その数学的正当性については十分な検討が為されていなかった.本年度は,上記のような問題に対してマルチンゲール論からのアプローチを試みることにより,ある弱い条件のもとでその正当性を示すことができたことが主な収穫であった.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Ohnishi,M.: "An Optimal Stopping Problem for Geometric Brownian Motion with Poissonian Jumps" Proceedings of the First Euro-Japanese Workshop on Risk Modelling for Finance,Insurance,Production and Rebability. 1. (1998)
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[Publications] Segawa,Y.and Ohnishi,M.: "On The Average Optimality of a Repait-Limit Replacement Policy" Mathematical & Compuer Modelling. (in press). (1998)
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[Publications] 大西匡光分担訳: "経営科学 OR 用語大事典" 朝倉書店, 760 (1999)