2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680436
|
Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
大倉 元宏 成蹊大学, 工学部, 教授 (30119341)
|
Keywords | 弱視者 / OA作業 / 支援機器 / 拡大読書器 |
Research Abstract |
弱視者のOA作業における能率向上と作業負担の軽減を目的として、3カ年にわたって文書入力支援システムの開発と評価を続けてきた。本研究において、2つの支援機器が開発・評価された。一つは自動原稿台であり、もう一つはカメラ移動型拡大読書器である。本年度は、研究の最終年にあたり、実際のユーザにおける使い勝手の向上をめざした。 1.ティーチング・プレイバック機能の充実 2つの支援機器とも、ティーチング・プレイバック機能を有することが他に類をみない特徴となっているが、これまでは弱視ユーザが単独で利用することには難しい面があった。そこでユーザインターフェース部に改良を加え、弱視ユーザの単独使用を可能とした。 2。フットスイッチにおけるダブルクリック性能の向上 2つの支援機器ともフットスイッチにより操作されるが、システム側のダブルクリックの認識にユーザ間でバラツキがあった。そこで、足によるダブルクリック動作の時間特性を調べ、その結果を認識アルゴリズムに反映させ、改善を図った。 3.音声による支援機器の操作 フットスイッチ以外に、音声による支援機器の操作可能性を検討した。市販の音声認識ソフトを利用して評価を行ったが、認識率と認識速度からみて、迅速な応答を要求される機器の操作には適用はまだ難しいと思われる。
|
Research Products
(2 results)