2000 Fiscal Year Annual Research Report
食品の生産・在庫・物流・販売における危機分析・管理を考慮した包括的システムの研究
Project/Area Number |
10680440
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
能勢 豊一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (40140199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗山 仙之助 摂南大学, 経営情報学部, 学長・学部長 (30079587)
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Keywords | 食品 / 危機分析・管理 / 生産・在庫・物流・販売 / コンセプト / ワークデザイン / オブジェクト指向 / BSP / PDCA |
Research Abstract |
顧客需要の多様化だけでなく、経営体が保有する経営資源も多様化の一途を辿っている。このように多様化する外部スキーマと内部スキーマを突き合わせると、その組合せは膨大な可能性の数になり、現在の経営体にとって経営環境変化への対応の妨げとなっている。そこで本年度は、食品のライフサイクル管理と食品業界における危機管理・分析において両スキーマ間にコンセプトスキーマを設け、外部スキーマにアプローチするのにワークデザイン(ブレークスルー思考)を、内部スキーマに対してはオブジェクト指向を、そしてコンセプトスキーマに対してはBSP(Business System Planning)を適用した意思決定支援システムを提案した。これによって、「ビジネスフレームワークの維持」はワークデザインによって、一方「急激な経営環境変化への対応」にはオブジェクト指向によって、さらにその「最適なコンセプトの組合せ発見」にはBSPによって対応が可能となる。また、システム評価においては、直交表による実験計画法を用いた定量的なサブシステム化とサブシステム間の関係付けを示す方法を確立した。さらにこれらの方法を、品質管理のPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルをベースに統合し、食品業界における生産・在庫・物流・販売における危機管理・分析を行う経営の意思決定モデルとして提案することができた。以上の成果は、5月の日本経営システム学会大会において「オブジェクト指向的システム設計と粗の評価」と題して、10月のオフィス・オートメーション学会大会において「顧客満足水準を考慮したセット販売計画に関する研究」と題して、11月の知的システムと高度生産システムに関する国際シンポジウムにおいて「Life-cycle management for style goods inventory」と題して研究の成果を発表している。
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[Publications] 椎原正次,栗山仙之助,能勢豊一,安田浩一: "優先規則ごとの段取回数の違いを考慮した場合のロット分割の効果"日本経営システム学会誌. 17・1. 23-30 (2000)
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[Publications] 藤田弘典,栗山仙之助,能勢豊一,久保貞也: "インターネットにおける広告の効果に関する研究"日本経営工学会誌. 51・6. 587-593 (2001)
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[Publications] 能勢豊一: "ビジネスモデルの分析と設計"オフィス・オートメーション. 22・1. (2001)
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[Publications] 藤田弘典,栗山仙之助,能勢豊一,中島健一: "ユーザの満足度を考慮したウェブページの要因分析と設計"オフィス・オートメーション. 22・1. (2001)
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[Publications] 能勢豊一: "ITの導入が知の構築,組織化,取引,ビジネスにおよぼす影響"オフィス・オートメーション. 21・3. 81-87 (2001)
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[Publications] 能勢豊一,栗山仙之助 他共著: "OR 事典2000 (事例編No.47「経営情報システム設計に関する研究」)"(社)日本オペレーションズ・リサーチ学会編・出版(CD版). (2001)
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[Publications] 能勢豊一,椎原正次,栗山仙之助 他: "21世紀の経営システム(第2章 経営のグローバル化と経営行動)"日本経営システム学会編・東方出版. (2001)