1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680475
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
二保 知也 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (60295011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中垣 通彦 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (90207720)
堀江 知義 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (40229224)
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Keywords | 磁気減衰振動 / 磁気共振減衰 / 電磁構造連成 / 連成問題 / 連成有限要素解析 / 磁気減衰評価パラメータ / 核融合炉 |
Research Abstract |
核融合炉構造機器等の強磁場中の構造物では,構造物の変形と渦電流の発生が連成する電磁・構造連成現象が生じる.特に,磁場が強い状態では,この連成現象により機械振動数が変化し,また,共振に似た特異な減衰挙動を示す可能性がある.このため,強磁場中の機器の設計では,この連成現象を考慮した強度評価方法が必要である. 本研究では,この磁気共振減衰の特性を明らかにするため, 1.連成解析による実験条件の決定 電磁・構造連成解析プログラムにより,試験片形状,寸法,磁場の強さを変化させて解析を行い,機械振動数の変化および磁気共振減衰の実験条件を決定した.この実験条件では,磁場の印加により,振動数が10%以上変化するため,この現象の解明や評価方法の検証に必要な実験結果を得ることができる. 2.磁気減衰振動実験 連成解析により得られた条件で実験を行うため,実験装置の製作・改良を行った.磁気共振減衰は,磁場が強いほどその現象が顕著に表れるため,新たに磁界発生用コイルを製作した.また,共振現象の測定には加振実験が有効であるため,磁場中での加振実験方法を検討し,実験方法を決定した.さらに,実験により磁気減衰振動状態の機械振動数を測定し,試験片に磁場を印加することにより共振振動数が変化することを確認した. 3.共振振動数の変化に関する実験と解析 磁場の強さや試験片の寸法を変化させて共振振動数を測定した.また,同じ条件で電磁・構造連成解析プログラムにより磁気減衰振動の解析を行った.その結果,磁場が強くなるに伴い共振振動数も高くなることを確認した.さらに,共振振動数の磁場や試験片の長さに対する依存性が得られた.
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[Publications] T.Horie: "Evaluation method of magnetic damping effect for fusion reactor first wall"Fusion Engineering and Design. 42. 401-407 (1998)
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[Publications] 堀江知義: "磁気減衰振動現象の評価パラメータ(第1報,薄板の磁気減衰挙動の測定)"日本機械学会論文集 C編. 65・630. 471-477 (1999)
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[Publications] 二保知也: "磁気減衰振動現象の評価パラメータ(第2報,連成強度パラメータによる磁気減衰振動特性評価)"日本機械学会論文集 C編. 65・635. 2643-2650 (1999)
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[Publications] T.Niho: "Numerical instability of magnetic damping problem of elastic plate"IEEE Transactions on Magnetics. (in press). (2000)