1999 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者呼吸器疾患モデルの免疫系指標による環境有害物質の影響評価法の確立
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10680524
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| Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
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Principal Investigator |
石原 陽子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50203021)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郡 和宏 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60287315)
青柴 和徹 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60231776)
丸山 良子 宮城大学, 看護学部, 助教授 (10275498)
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| Keywords | 体液性免疫 / 細胞性免疫 / 加齢 / 呼吸器疾患 / 環境有害物質 / サイトカイン / 急性気管支炎 / リンパ球表面マーカー |
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| Research Abstract |
C57BLマウスに急性気管支炎を作成するための塩化ニッケル暴露条件の設定と、若齢及び老齢マウスの気管支炎発症と進展、その際の細胞性免疫系の変化について検討した。
1.マウスにラット急性気管支炎と同程度の炎症を引き起こすための条件は、初日0.13%塩化ニッケルエアロゾルを1時間、2日目以降5-6日までは0.09%塩化ニッケルエアロゾルを1時間/日の暴露条件であった。このときの塩化ニッケルエアロゾルの質量平均径は2ミクロン、幾何標準偏差は1.5であった。
2.マウス急性気管支炎の病理所見では、中等大の気管支から細気管支、肺胞領域まで粘液様物質が充満し、気管支粘膜下に炎症細胞の侵潤が認められた。急性気管支炎マウスへの0.09%酸化バナジウムエアロゾル1時間暴露では、炎症の程度はさらに増強された。この傾向は、加齢マウスに比較して、若齢マウスで明確であった。
3.細胞性免疫に関する検討では、急性気管支炎マウスの脾リンパ球のB細胞とT細胞サブセットは正常範囲であったが、Asialo GM1陽性細胞の比率がやや高値を示していた。急性気管支炎マウスへの酸化バナジウム暴露では、若齢及び老齢両群ではAsialo GM1陽性細胞の比率が明かに高値を示した。
4.若齢マウスと老齢マウスの急性気管支炎を比較すると、老齢マウスに比し若齢マウスでの気管支炎の程度は大であった。加齢マウスではCD4/CD8の比率は正常域であったがB細胞に比率では低下が顕著に見られたことより、加齢による免疫系の応答低下が気管支炎発症の程度に一部関与している可能性が考えられた。
今後、急性気管支炎マウスに各種環境有害物質が複合暴露よることによって、その影響がどのような免疫系指標によって適切に評価できるかについて詳細に検討する予定である。
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[Publications] Y.Ishihara et al: "Acute biological effects of intra tracheally instilled titanium dioxide whiskers compared with non-fibrous titanium dioxide and amosite in rats"Inhalation Toxicalogy. 11. 131-149 (1999)
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[Publications] kyono H et al: "A new model rat with acute bronchiolits and its application to research on the toxicalogy of inhaled particle matter"Industrial Health. 37. 47-54 (1999)
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[Publications] Y,Ishihara et al: "Expression of cytokines in the lug of normal and sensitized mice single transtracheally injected with diesel exhaust particles or its organic solvent extracted particles"International Life Sciences Institute Series. (in press).
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[Publications] Y,Ishihara et al: "Time-dependent effects of stress or application on metastasis of tumor cells in the lug and its regulation"Psycho novroendocri nulogy. 24. 713-726 (1999)
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[Publications] Y,Ishihara et al: "L-C and C-X-C chemokine synthesis and release via receptors by human alveolar macrophage treated with tree types of stimulants"In vitro & Molecular Toxicalogy. 12. 213-223 (1999)
