1998 Fiscal Year Annual Research Report
集水域の栄養塩負荷が湿原生態系に及ぼす影響評価に関する研究
Project/Area Number |
10680531
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
野原 精一 国立環境研究所, 生物圏環境部, 室長 (60180767)
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Keywords | 湿地 / 湿地林 / 脱窒 / 栄養塩 / 評価モデル / 物質循環 |
Research Abstract |
調査地及び方法 アセスメントの際の比較対照となる対照基準地として釧路湿原(4地点),赤井谷地(2地点),戦場ヶ原(2地点)を選択して,湿地の機能パラメーターを収集した。1998年の調査は6月と6週間後の8月に実施した。各地点5サンプルを採取し,変動幅を求めた。一次生産yp日及び多様性維持機能の把握:草本群落の最大現存量を刈り取り法によって測定した。方形区内の草本の密度と草丈の測定,土壌環境の測定を行った。 鋭窒機能Q把握:脱窒活性を知るため採取した土壌コアサンプルをアセチレンで阻害して,N_2Oガス生成速度を測定した。栄養塩類の貯蔵及び除去機能の把握:土壌間隙水の栄養塩類:土壌コアサンプルの間隙水及び抽出水を採取し,栄養塩類の分析を行った,1つは埋設し6週間後に栄養塩類の増減を測定した。それらの差から栄養塩の溶出量を推定した。採取した植物の栄養塩類(窒素,リン)の量を測定した。分鮮機能の把返:人工基物として綿布を埋設し,6週間後の分解状態を張力試験で分解活性として評価した。土壌コアサンプルの灼熱減量及び窒素・炭素・リンの含有率の6週間での変化を測定した。温地評価モデル: 参照基準地からのデータから各機能の最大値を求め,その値を1として新評価モデル(略称でJHGMモデルとする)の0〜1までの数値として表した。
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