1998 Fiscal Year Annual Research Report
膜分離活性汚泥法における膜透過性能と膜面付着層の形成に関する研究
Project/Area Number |
10680536
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
桃井 清至 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (60003852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀屋 隆志 横浜国立大学, 工学部, 講師 (70262467)
小松 俊哉 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (10234874)
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Keywords | 膜分離活性汚泥法 / 膜透過流束 / 生物処理 / 汚泥負荷 / 膜面付着物 / 生物代謝産物 |
Research Abstract |
本研究は膜分離活性汚泥システムにおいて,膜透過フラックスに影響をおよぼす生物代謝産物について,管状限外ろ過膜装置および浸漬型膜分離装置を用いて実施したものである。研究期間2年間の初年度において以下の研究成果を得た。 1. 基質由来,生物由来の生物代謝産物の膜透過フラックスへの影響 生物反応槽に蓄積する生物代謝産物はフラックスの低下に大きく関係する。連続処理時間の経過とともに代謝産物濃度が高濃度になると,付着成分がろ過開始と同時に膜面に付着し,低下の原因となる。また,微生物の内生呼吸に由来する代謝成分は高分子成分の比率が高く,より影響が大きいことが指摘された。 2. 浸漬型膜分離装置における膜操作と膜透過性能 膜表面に形成される付着層は生物代謝産物濃度の影響を受けるが,代謝産物の膜細孔に吸着あるいは目詰まりへの影響より,ケーキ・ゲル層の形成への影響が大きい。曝気線速度の上昇により膜面付着層の形成は抑制されるが,過剰な曝気は付着層を圧密状態にさせ,フラックスが低下することが導かれた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 岩城 洋武: "浸漬型膜分離活性汚泥法における膜透過性能及び生物処理性能の変動" 土木学会関東支部新潟会研究調査発表会 論文集. 16. 363-364 (1998)
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[Publications] 岩城 洋武: "浸漬型膜分離法における膜透過フラックス低下に及ぼす影響因子の検討" 日本水環境学会年会講演集. 33. 264-264 (1993)
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[Publications] 桃井 清至: "限外ろ過膜の膜透過流束に及ぼす生物代謝成分の影響" 用水と廃水. 41・4. (1999)