1998 Fiscal Year Annual Research Report
富士山における植生保全と修復-フジアザミとミヤマハンノキを用いて-
Project/Area Number |
10680540
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
増沢 武弘 静岡大学, 理学部, 教授 (40111801)
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Keywords | 富士山 / 植生保全 / フジアザミ / ミヤマハンノキ / 森林限界 / 植物群落の遷移 |
Research Abstract |
本研究はフジアザミ群落から木本植物群落へと遷移が進行する過程を詳細に調査検討し、その結果をもとにフジアザミと木本植物の実生を移植することを試み、崩壊および撹乱が生じている富士山の亜高山帯の斜面をより早く安定化させ修復することを目的としている。本年度は第一に、前年度採取した種子をサイズクラス別に分け、それらについて重量の測定、発芽実験、被土実験を行い、種子の性質を明らかにした。 移植実験を行うため、両者の種子から苗の育成を行った。本年度は苗の大きさを変えて移植し、それらの生長過程を測定した。ミヤマハンノキの育成はフジアザミに比較し、困難な点が多かった。秋期から初冬にかけ、両者の種子の採取を行った。現在、種子の採取、貯蔵方法について実験を行っている。また、ミヤマハンノキの窒素固定能力の測定方法について、検討を行っている。
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