1998 Fiscal Year Annual Research Report
in vitro転写系を用いた真核細胞リボソームDNA転写制御機構の解析
Project/Area Number |
10680656
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
禾 泰寿 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (60101937)
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Keywords | 分裂酵母 / RNAポリメラーゼI / rDNA |
Research Abstract |
平成10年 1。 分裂酵母Schizosaccharomyces pombe S-100分画によるin vitro ribosomal DNA転写システムの開発:New York UniversityのL.Pape博士の方法に基づき対数増殖中の野生型分裂酵母を集菌後、液体窒素中で摩りつぶし、粉末にした後バッファーに縣濁し、10万Gで超遠心を行いS100分画を調製した。このS100分画を用いてin vitroでrDNAを転写せしめin vivoと同じ位置より転写する事を確認した。本年度はrDNAプロモーター領域の種々の欠失変異を構築しプロモーターのドメインを調べる予定である。またS100分画をさらに分画する予定である。 2。 in vitro DNA転写系によるPol IサブユニットRPA12の機能解析 RPA12欠失変異株は温度感受性増殖を示す。そこでRPA12欠失変異株よりS100分画を調製し、上記のin vitro rDNA転写系を用いてRPA12サブユニットの機能を調べた。 その結果RPA12欠損株のS100分画はin vitro転写活性が野生株の約10%に減少している事、野生株のS100分画と比較すると熱に対して非常に弱い事を見い出した。これらの事はin vivoの結果とよく一致する。また転写開始点は正常である事が明らかにされた。本年度ははrecombinant RPA12をin vitro転写系に加えてその効果を調べる。 3。 rDNA転写因子RRN3の解析機能解析:RRN3欠失変異株に調節可能((スイッチオン、オフ)なプロモーター(nmt1プロモーター)に融合せしめたnmt1-RRN3を導入したが調節できなかったので現在検討中である。
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Research Products
(1 results)