1999 Fiscal Year Annual Research Report
核外移行シグナル受容体(CRM1)と相互作用するタンパク質の同定及び解析
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10680668
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
福田 真 京都大学, 生命科学研究科, 助手 (60283678)
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Keywords | 核外移行 / CRM1 / NES |
Research Abstract |
核外移行シグナル(NES)配列は、核から細胞質へのタンパク質の輸送を規定するシグナル配列である。我々は、NES配列に結合してNESをもつタンパク質を核から細胞質に運び出すNES受容体を精製し、CRM1であることを明らかにしてきた。さらにCRM1の基質としてアクチン、サイクリンBを示してきた。本年度、さらにCRM1がmRNAの核外輪送に関与するか検討した。その結果、核外移行の阻害剤であるレプトマイシンB(LMB)処理により線維芽細胞で核内にpoly(A)RNAの蓄積が認められた。さらに、in vitoで合成したmRNAを核に導入したところ、約2時間後から細胞質に核外輪送されるのを観察した。導入したmRNAの核外輪送は、小麦胚芽レクチンおよび低温度下では阻害されたことから、核膜孔を介する積極的なメカニズムで行われることが示唆された。さらに、LMBおよび過剰量のNESのco-injectionによって、mRNAの核外輪送が阻害された。これらのことから、mRNAの核外輪送におけるCRM1の関与を示した。また、MAPキナーゼカスケードにおけるNESの役割について、(1)MAPキナーゼがMAPKKが常に核と細胞質を行き来(シャトル)していることを明らかにし、(2)MAPKKがMAPキナーゼの核外移行に関与することを明らかにした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Adachi,M,Fukuda,M,and Nishida,E.: "Nuclear Export of MAP Kinase(ERK) Involves a MAP Kinase Kinase(MEK)-dependent Active Transport Mechanism"Journal of Cell Biology. 148. 849-856 (2000)
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[Publications] Adachi,M,Fukuda,M,and Nishida,E.: "Two co-existing mechanisms for nuclear import of MAP kinase : passive diffusion of a monomer and active transport of a dimer"EMBO J.. 18. 5347-5358 (1999)
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[Publications] Watanabe,M.,Fukuda,M.,Yoshida,M.,Yanagida,M.and Nishida,E.: "Inovolvement of CRM1,a nuclear export receptor,in mRNA export in mammalian cells and fission yeast"Genes Cells.. 4. 291-297 (1999)