1998 Fiscal Year Annual Research Report
RCC1と核内スモールG蛋白質(RanとRagA)の細胞増殖における役割の研究
Project/Area Number |
10680673
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
関口 猛 九州大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60187846)
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Keywords | RCC1 / RagA / two hybrid法 / 出芽酵母 |
Research Abstract |
RCC1のりん酸化部位の決定に関しては、In vivoで細胞をP-32で標識し抗RCC1抗体で免疫沈降し電気泳動しRCC1蛋白質が、確かにりん酸化されるのを確認しました。さらに、アミノ末端に少なくとも1ヵ所りん酸化される部位があることをみいだしました。今後、ホスホペプタイドマッピングを行い、標識されたペプチドのアミノ酸配列を決定しりん酸化部位を決定する予定です。 一方、RagAと相互作用する蛋白質をtwo hybrid法を用いて分離していますが、今までのところ新規の蛋白質が三つ分離されています。このうちの二つRagCとRagDと名ずけましたが、これらはグアニンヌクレオチドと結合するG蛋白質である可能性があります。RagCとRagDは、それぞれ非常に強くRagAと結合しており、細胞内ではテロダイマーを形成していると考えられます。RagCとDはRagAとアミノ酸レベルで平均で6%、RagCとD間では72%のホモロジーがありました。タグを付けたRagAとRagCとDのcDNAをBHK21細胞に形質転換し免疫沈降法でRagAとRagC,RagAとRagDが細胞内で強い複合体を形成することを確認しました。間接蛍光法で細胞内での局在をみたところ主に細胞質に存在し核にも存在していました。RagCとRagDの細胞内での局在をみますと、RagAと完全に一致していることがわかりました。さらに、新規遺伝子227を分離しconfocal microscopyで細胞内でRagAと共存することを確認しました。
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