1999 Fiscal Year Annual Research Report
興奮性および抑制性シナプス間の相互作用に関する形態学的研究
Project/Area Number |
10680702
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
重本 隆一 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (20221294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 彩栄 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80321610)
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Keywords | グルタミン酸受容体 / GABAB受容体 / 小脳 / 電子顕微鏡 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
哺乳動物の脳内においては興奮性シナプスは主にグルタミン酸を、抑制性シナプスは主にGABAを伝達物質として用いている。本研究では、グルタミン酸を感知する受容体のうち代謝調節型のmGluR7が淡蒼球や嗅結節におけるGABAの放出部位に、GABAを感知する受容体のうち代謝調節型のGABABRlとGABABR2が小脳におけるグルタミン酸の放出部位に、それぞれ存在することを示した。電子顕微鏡的に、GABAB受容体は伝達物質の放出のトリガーとなる電位依存性カルシウムチャネルのP typeを形成するサブユニットが認められたのと同じ部位に検出された。これらの結果は、興奮性と抑制性のシナプスがお互いに伝達物質の放出を調節することを通して、作用し合っていることを示唆している。今後は、さらに他の受容体やチャネルの共存を調べると共に、電気生理学的にこれらの受容体を介した伝達調節のメカニズムを明らかにしていきたいと考えている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kinoshita, A. et al.: "Immunohistochemical localization of metabotropic glutamate receptors, mGluR7a and mGluR7b, in the central nervous system of the adult rat and mouse : a light and electron microscopic study"The Journal of Comparative Neurology. 393. 332-352 (1998)
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[Publications] Kaupmann, K. et al.: "GABA_B-receptor subtypes assemble into functional heteromeric complexes"Nature. 396. 683-687 (1998)