1998 Fiscal Year Annual Research Report
酸化的ストレスによる選択的神経細胞死ならびにその予防に関する研究-遺伝的活性酸素代謝異常ラットを用いた解析-
Project/Area Number |
10680707
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
上田 秀一 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60150570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 晋 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30158571)
山岡 貞夫 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50049813)
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Keywords | ドーパミン / ミュータントラット / 変性 / 黒質線条体路 / 酸化ストレス / パーキンソンモデル / セロトニン / 活性酸素 |
Research Abstract |
パーキンソン病における黒質ドーパミンニューロンの選択的細胞死に活性酸素類による酸化的ストレスが関与し,ミトコンドリア内での呼吸系障害を引き起こすことによって細胞死に至ることがin vitroの実験系により報告されている。in vivoでこの仮説を証明するために,遺伝的に活性酸素代謝異常を示すミュータントラット(Zitterラット)を用いて,ドーパミンの合成酵素であるチロシン水酸化酵素(tyrosin hydroxylase,TH)に対する抗体を用いて免疫組織化学的に解析を行った。Zitterラットは獨協医科大学実験動物センターにて兄妹交配を繰り返すことによって近交系化したものである。本年度の研究では以下のことが明らかとなった。 (1) 本ミュータントラットでは加齢に伴いセロトニンニューロンが変性しヒトの精神症状に近い神経症状が出現する。 (2) 本ミュータントラットでは黒質ドーパミンニューロンが細胞変性し,この変性が加齢と伴に進行すること。変性する黒質ニューロンは線条体内のmatrixへ投射するニューロンで,patchへの投射は保持される。 (3) 本ミュータントラットでは黒質ドーパミンニューロン系以外のドーパミンニューロン系,嗅球内ドーパミンニューロン系,視床下部ドーパミンニューロン系はほとんど影響を受けないことから,ドーパミンニューロン系の中にも活性酸素に対する抵抗性の差異が存在する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Ueda,S.: "Age-related degeneration of the serotoninergic fibers in the zitter rat brain." Synapse. 30. 62-70 (1998)
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[Publications] Yoshimoto,K.: "6R-L-Erythro-5,6,7,-tetrahydrobiopterin is involved in brain vulnerability of senescence-accelerated mouse during the processes of aging." Growth,Development & Aging. 61. 157-165 (1998)
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[Publications] Nishimura,A.: "Vulnerability to aging in the rat serotonergic system." Acta Neurophatol.96. 581-595 (1998)
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[Publications] Yoshimoto,K.: "Effects of age and ethanol on dopamine and sereotonin release in the rat nucleus aaccumbence." Physiology & Behavior. 64. 347-351 (1998)