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1999 Fiscal Year Annual Research Report

ヘリックス・ループ・ヘリックス転写因子による神経発生の制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 10680731
Research InstitutionTOKYO METROPOLITAN ORGANIZATION FOR MEDICAL RESEARCH

Principal Investigator

大迫 俊二  財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員(主任) (50152103)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高松 芳樹  財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主事研究員 (50250204)
Keywords神経発生、分化 / ヘリックス・ループ・ヘリックス / 転写因子 / アクティベーター / C2HCタイプZnフィンガー / 抹消神経系 / 中枢神経系 / dNZF-1
Research Abstract

神経発生を制御する分子機構を明らかにするため、ヘリックス・ループ・ヘリックス転写因子を鍵分子として出発して研究を進めている。XenopusのC2HCタイプZnフィンガー遺伝子X-MyT1が、神経発生を正に制御するHLH転写因子と、逆に神経発生を負に制御するNotch伝達系の最下流に位置するHLH転写因子との間で機能する可能性が示唆されたので、その分野でもっとも研究が進んでいるショウジョウバエにおけるC2HCタイプZnフィンガー遺伝子dNZF-1の機能解析を行った。dNZF-1に特異的抗体を作製し、これを用いてwhole mount embryoに対する免疫組織化学を行ったところ、in situ hybridizationの結果と同様に、胚発生の後期の中枢神経系のサブセットの神経細胞と末梢神経系の一部の神経細胞に発現することが判った。dNZF-1の生体における機能を調べるために、dNZF-1のドミナント・ネガティブ型およびdNZF-1 cDNAを発現させた結果、dNZF-1のドミナント・ネガティブ型ではすべて胚発生致死に、dNZF-1 cDNAの場合は異所的に発現させた時と胚発生致死になることが判った。中枢神経の軸索を特異的に認識する単クローン抗体BP102を用いて染色した結果、dNZF-1のドミナント・ネガティブ型の神経細胞での発現によって、中枢神経系の神経軸索のパターンの異常が起こっていた。dNZF-1 cDNAを異所的に発現させた場合にも、中枢神経系の神経軸索のパターンの軽度な異常が観察されたが、すべての末梢神経細胞を認識する単クローン抗体22C11で染色した時に、しばしばそのパターンの異常が見られた。以上の結果から、dNZF-1は、神経細胞の分化、成熟に関与すると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Rachidi, M., Lopes, C., Takamatsu, Y., Ohsako, S., Benichou, J. C., Delabar, J. M.: "Dynamic expression pattern of Ca^<2+>/calmodulin-dependent protein kinase II gene in the central nervous system of Drosophila throughout development"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 260. 707-711 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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