• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

扁桃体における情動認知・情動記憶の神経情報処理様式と長期増強

Research Project

Project/Area Number 10680740
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

福田 正治  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (60126547)

KeywordsAmydala / Fear / Emotion / Behavior / Neural Information / Rats
Research Abstract

本研究の目的は扁桃体における情動認知・情動記憶の神経情報処理様式とLTPの機能的役割の一端を明らかにすることである.平成11年度は驚愕反射を指標とした恐怖による反応増強の神経メカニズムの解明に焦点を当てた.大きな音を急に印加すると身体全体がビクッとする驚愕反射が起こる.この反射は前もって電気ショックを与えるという恐怖条件付けを訓練しておくと、条件刺激でこの反射は増強される(Fear Potentiation,恐怖による反応増強).覚醒ラットのステレオ装置固定下での驚愕反射を指標とした恐怖条件付けシステムを新たに開発し、恐怖情動の神経情報処理様式を明らかにするためにニューロン活動の解析をした.その結果、記録した148個の扁桃体ニューロンの内35個のニューロンが恐怖条件付け課題に応答した.その内、15個のニューロンが条件刺激に応答し、これらは単に光という感覚刺激に応答するのではなく恐怖情動の学習に応答していることを条件抑制の学習課題を用いて確認した.また、驚愕反射の増強の程度は必ずしも扁桃体ニューロンの放電頻度に直接関連していないことも明らかになった.これらの結果は扁桃体が情動の発現に関与していることを示唆するが,直接驚愕反射のような出力につながっていないことを示している.12年度はこの結果を詳細に解析するとともに扁桃体におけるLTPの研究をすすめる予定にしている.

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi