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1998 Fiscal Year Annual Research Report

頭頂連合野における三次元形態の視覚情報処理機構

Research Project

Project/Area Number 10680768
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

泰羅 雅登  日本大学, 医学部, 助教授 (50179397)

Keywords頭頂連合野 / サル / 立体視 / 面の傾き / ランダムドットステレオグラム / テクスチャー / 勾配
Research Abstract

単眼視の奥行き手掛かりである遠近法による輪郭,両眼視の奥行き手掛かりである輪郭部分の視差,視差勾配等を組み合わせて,面の傾きを表現する立体図形やランダムドットステレオグラム(RDS)をコンピュータグラフィクスで作成し,シリコングラフィクスIndigo2を使って,偏光シャッター取り付けたディスプレイに呈示した.用意した刺激図形は1.透視画法によって輪郭を描いた立体図形,2.そのRDS.3.傾きによって見えの変わらない(透視画法によらない)立体図形と4.そのRDS.5.テクスチャー(きめ)の勾配で面の傾きを表現した図形である.サルにGo/No-goタイプの遅延見本合わせ課題を訓練し,偏光眼鏡を通して左右の目に別々の刺激を呈示する事で刺激を立体的にみせ,見本刺激と数秒の後に呈示されるサンプル刺激の面の傾きが同じならGo反応,違っていたらNo-go反応をすることで面の傾きを識別させた.頭頂間溝外側壁後方部のcIPS領域から単一ニューロン活動を記録し,その性質を調べたところ,透視画法によって輪郭が描がけれ立体図形の面の傾きに選択的に反応するニューロンが見つかった.このような面の傾きに選択的に反応するニューロンの中には1.ランダムドットステレオグラムによる立体図形の面の傾きに対して選択的に反応するニューロンや,2.輪郭部分の視差(方位視差,幅視差)だけを使って面の傾きを判断しているニューロンがあった.また,一部のニューロンは両眼視差信号を含まない,テクスチャー(きめ)の勾配で面の傾きを判断していると思われるニューロンも見つかった.この結果は,cIPSの領域には方位視差,幅視差,視差勾配などの視差情報に依存して面の傾きを識別するだけでなく,図形内部の種々の勾配情報(視差,きめ)によって面の傾きを識別する神経機構があることを示唆している.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Taira M: "A PET study axis orientation discrimination" Neuroreport. 9. 283-288 (1998)

  • [Publications] Sakata M: "Neural coding of 3D features of objects for hand action in the parietal" Phl.Tarans.R.Soc.Land B. 353. 1363-1374 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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