1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680781
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
御船 弘治 久留米大学, 医学部, 講師 (70174117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 順一 久留米大学, 医学部, 講師 (30229257)
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Keywords | ハムスター / モルモット / ウサギ / 血圧 / 心拍数 / 体温 / 高温飼育環境 / 低温高温飼育環境 |
Research Abstract |
実験動物の心・血管系に及ぼす環境温度の影響を明らかにすることを目的とし,本年度(平成10年度)は以下の研究を実施した。ハムスター,モルモット及びウサギを用い,高温暴露群として通常環境下(飼育温度;22℃)から高温環境下(33℃)にて24時間飼育後、通常環境下に戻し24時間観察した。同様に低温暴露群として通常環境下から低温環境下(15℃)にて24時間飼育後,通常環境下に戻し24時間観察し,各群における血圧・心拍数・体温の変化をテレメトリー自動計測システムにて測定した。尚,通常環境下にて飼育した各動物種での血圧・心拍数・体温を正常値とした。(1)血圧;ハムスター及びウサギでは,高温・低温暴露による変化は認められながったが,モルモットでは高温暴露2〜3時間後,正常値に比べ有意に下降し,高温暴露24時間後まで有意に低い値のままであった。その後,通常環境下に戻すと速やかに正常値に戻った。尚,低温暴露による変化は認められなかった。(2)心拍数;何れの動物種共,高温・低温暴露による有意な変化は認められなかったが,ウサギでは高温暴露により正常値に比べ,幾分減少する傾向にあった。(3)体温:何れの動物種共に,高温暴露2〜3時間後,正常値に比べ有意に上昇し,高温暴露24時間後まで有意に高い値のままであった。その後,通常環境下に戻すと速やかに正常値に戻った。何れの動物種共,低温暴露による有意な変化は認められなかった。以上の結果より,ハムスター及びウサギの血圧・心拍数に及ぼす高温・低温暴露による影響はなく,モルモットの血圧は高温暴露により影響され,何れの動物種共に体温は,高温暴露の影響を受けることが明らかとなった。本年度の研究より,何れの動物種共,血圧・心拍数・体温は低温暴露の影響を受けないことがら,平成11年度は,各動物種の高温暴露後の心・血管系に関与する内分泌学的変化を検索する予定である。
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