1999 Fiscal Year Annual Research Report
歯科治療Er:YAGレーザ用超細径中空導波路の製作
Project/Area Number |
10680786
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宮城 光信 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90006263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 啓明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60005296)
松浦 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10241530)
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Keywords | レーザ治療 / Er:YAGレーザ / 中空ファイバ / 赤外ファイバ |
Research Abstract |
本研究の目的は,全液相コート法を用いて歯科・眼科治療への使用が可能なEr:YAGレーザ光伝送用超細径中空導波路を実現することである.本年度は以下の項目について検討を行った. 1.超細径中空導波路の低損失化 内径500ミクロン以下の超細径中空導波路の低損失化についての実験的な検討を行った.銀中空ガラス導波路に内装されるポリマー薄膜の粗さと不均一性は導波路の伝送効率に大きな影響を与えるため,成膜工程の細部にわたり条件の最適化を行った.具体的には銀成膜の際に,多数のガラスキャピラリを束ねて同時に成膜を行うことで,銀成膜の均一成膜を実現し,またポリマー成膜時の,ポリマー溶液の濃度および流速を最適化し,低損失導波路の実現に成功した. 2.超細径中空デバイスの製作とその評価 歯科・眼科治療に要求され,母材を強固なニッケルパイプとする超細径伝送デバイスの設計・製作を行った.臨床治療の要求を考え,超細径フレキシブル中空導波路,および固定曲がり伝送素子を設計し,中空ガラス導波路の製作手法に基づき,強固な伝送デバイスを製作した. 3.実用的なEr:YAGレーザ光用超細径伝送装置の設計・開発 低損失化された超細径中空導波路の実用化を目指し,導波路を効果的に使用するための各種の附加装置を開発し,レーザ光伝送装置の開発をおこなった.附加装置としては,レーザ光を導波路に結合させるための入射結合器および導波路からのビームを効果的に治療対象に照射するための出射結合器を開発した.
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[Publications] H.Jelinkova et al.: "High-power Nd:YAG laser picosecond pulse delivery by a polymer-coated silver hollow-glass waveguide"Ont.Lett.. 24・14. 957-959 (1999)
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[Publications] 松浦祐司ほか: "パルスレーザー伝送用中空光ファイバー"応用物理. 68・1. 41-43 (1999)
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[Publications] Y.Shi et al.: "Low loss smart hollow waveguides with new polymer coating material"Opt. Laser Technol.. 13・2. 135-140 (1999)