1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10710034
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
中島 定彦 関西学院大学, 文学部, 専任講師 (40299045)
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Keywords | 条件性弁別 / 刺激性制御 / 刺激階層性 / 学習 / ハト |
Research Abstract |
ハトにおける階層性の学習を検討するために、反応キーが3つついたオペラント箱内で高次条件性弁別訓練を行った。基本的には、中央キーへ照射された色光(橙または青)に従って左キー(白)と右キー(赤)を選択する課題であるが、階層的随伴性を構成するため、2つの先行事象(室内灯とキーへの緑色光提示)を用意し、以下の8種類の試行を準備した。(1)室内灯点灯→3つのキーに緑色光照射→中央キーに橙色光照射→白色光が照射された左キーの選択→正答、(2)室内灯点灯→3つのキーに緑色光照射→中央キーに青色光照射→赤色光が照射された右キーの選択→正答、(3)室内灯点灯→3つのキーに緑色光照射なし→中央キーに橙色光照射→赤色光が照射された右キーの選択→正答、(4)室内灯点灯→3つのキーに緑色光照射なし→中央キーに青色光照射→白色光が照射された左キーの選択→正答、(5)室内灯消灯→3つのキーに緑色光照射→中央キーに橙色光照射→赤色光が照射された右キーの選択→正答、(6)室内灯消灯→3つのキーに緑色光照射→中央キーに青色光照射→白色光が照射された左キーの選択→正答、(7)室内灯消灯→3つのキーに緑色光照射なし→中央キーに橙色光照射→白色光が照射された左キーの選択→正答、(8)室内灯消灯→3つのキーに緑色光照射なし→中央キーに青色光照射→赤色光が照射された右キーの選択→正答。このうち1種類を除く7種類をすべて訓練した後、残りの試行でテストする。もし、ハトが階層的学習を行っているとすれば、正答である右キーを選択するはずである。現在、8羽のハトのうち1羽が7種類の試行からなる最終課題を習得し、近日中にテストに入る。残り7羽は課題習得の途中である。
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