1998 Fiscal Year Annual Research Report
オルタナティブな学習施設の実態に関する調査研究-フリースクールを中心に
Project/Area Number |
10710139
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
永田 佳之 国立教育研究所, 国際研究協力部・国際教育協力室, 研究員 (20280513)
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Keywords | フリースクール / オルタナティブ教育 / フリースペース / 自由教育 |
Research Abstract |
平成10年度は、1)フリースクール関連の文献、特に、当該分野において日本より多くの知見が蓄積されている欧米の文献および国内のフリースクールに関する最新の資料の収集し、2)国内のフリースクールの実態に関する量的把握のための、自記式質問形式による郵送調査質問項目の作成、集計・分析方法や分析カテゴリーの大要を決定し、同時に、3)調査対象の名簿の作成・データの入力作業を完了し、さらに、4)フリースクール関係者に対する聴き取り調査を実施した。 調査対象の選定に当たっては、最近、出版された市販のガイドブック等を参照した。計画当初はフリースクールやフリースペース等のオルタナティブな学習施設のみを考えていたが、現在の現象をより包括的に把握する必要性を痛感し、サポート校などの近年急増しているタイプのオルタナティブ・スクールをも含めることにした。質問項゙目としては、学習者数・年齢、設立者の形態(元教員、カウンセラー、学習塾、不登校児童・生徒の親、自治体など)、職員数、教員資格の有無、教育理念・方針、学習方法・環境、カリキュラム、評価方法、卒業(修了)生の進路、地域の学校との交流等が挙げられる。これらの現状把握の項白に加えて、さらに各代表者の意識調査をも行うことにし、具体・的な質問を作成した。 以上の作業の他、国内のフリースクール等を訪問し、実践家や専門家によるレビューも受けた。また、自由の森学園(埼玉県)関係者をはじめ、カウンセリング関係者などによって詳細に上記質問項目を検討して頂いた。なお、当初、予定していた国外におけるレビューはスケジュール調整がうまく合わず、来年度に実施することにした。
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