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1998 Fiscal Year Annual Research Report

聾児のコミュニケーション阻害解消の援助指標の作成

Research Project

Project/Area Number 10710141
Research InstitutionNational Institute of Special Needs Education

Principal Investigator

横尾 俊  国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究員 (90300714)

Keywords聴覚障害 / コミュニケーション
Research Abstract

相手とのコミュニケーション上、意志疎通ができなくなった状態をコミュニケーションの阻害と定義し、実際に聾学校幼稚部の聴覚障害児のコミュニケーションを聾学校での様子を観察し、特にどのような場面でコミュニケーションの阻害が起こるのかということについての検討を行った。
その結果、子ども同士については、自分の要求を伝える場面において、コミュニケーションの阻害状況が起こることが多く、特に手話を導入している聾学校においての年中クラスにおいては顕著である。このような状態になった場合、大人が間に入ることで解消することが多かった。年小クラスにおいてはこのような状態になることは少なく、子ども同士が関わるよりも、大人が一方の子どもの意志をくみ取り、もう一方へ伝えるコミュニケーション場面が多かった。年長クラスにおいては、子ども同士が意志を伝えあうことで、調整することができる場合が多く、こういった状態になることは少なかった。また、大人と子ども同士の場面においては、この状態になることは少なかった。
これらの結果を踏まえ、来年度においては聾学校幼稚部の年中クラスのコミュニケーションの様子を詳細に分析することと、さらにコミュニケーション阻害の少ない年小・年長クラスにおいての子ども同士のコミュニケーションの様子にどのような違いがあるのかを検討する予定である。このことにより、聴覚障害児のコミュニケーションの行い方がどのように変わっていくかの予測ができるようになると期待することができる。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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