1998 Fiscal Year Annual Research Report
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10710191
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| Research Institution | University of Tsukuba |
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Principal Investigator |
MARK Hudson 筑波大学, 人文学類, 外国人教師 (20284052)
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| Keywords | 北海道 / 生業 / 農業史 / 開拓史 |
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| Research Abstract |
今年度は文献の基本研究を中心にして研究を進んできた。1月に札幌で北海道大学図書館・札幌市立図書館および北海道開拓記念館を利用し,北海道の農業史・開拓史の資料を集成し,分析を始まった。考古学からのアプローチは9月に筑波大学歴史・人類学系の利尻島の続縄文・オホーツク文化の遺跡の発掘に参加し,該期の生業問題の調査を行った。11月はカナダ・カルガリー大学で行った「先史時代の開拓問題」という国際会議に参加し,今までの研究成果を発表した.
文献の調査は明治時代における農業と植民地政策との関係,それからアイヌの農耕活動を中心に進んだ。北海道庁の根室地方の農業政策の資料を利用して,明治初期のアイヌの農耕および狩猟採集の生業変化の過程が明確になった。北海道開拓記念館では明治初期の北海道移民の物質文化を観察し,先住民との交流を分析した。
来年度は明治時代の本格的な農業と先史時代の農耕との比較をし,特に察文時代の生業問題を考える予定。従来の説では続縄文文化が進化し察文文化に変わって来たが,最近の考古学の研究成果では察文時代でも本州からの移住が考えられる。この興味深い新しい仮説を考古学や人類学的なアプローチから観察する必要があるのが今年度の一つの成果と言える。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 太田博樹・M.Hudson: "先史考古学とDNA:応用と方法" 考古学研究. 45・2. 124-135 (1998)
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[Publications] M.Hudson: "Ainu ethnogenesis and the Northern Fujiwaara" Arctic Ahthropology. 36・1. (1999)
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[Publications] M.Hudson: "Archaeology as Japanologs" Japanese Studies.17・3. (1999)
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[Publications] M.Hudson: "Ruins of Identit" University of Hawaii Press, 300 (1999)
