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1998 Fiscal Year Annual Research Report

量化子と照応の動的意味論

Research Project

Project/Area Number 10710248
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

金沢 誠  千葉大学, 文学部, 助教授 (20261886)

Keywords意味論 / 量化子 / 照応 / 代名詞 / 論理的意味論 / 一般化量化子理論 / 動的意味論
Research Abstract

複数代名詞一般の動的意味論を展開する準備として,英語のいわゆる「ろば文」における単数形の代名詞が,意味的には数について中立であるという,以外に多くの言語学者の主張を検討した.その結果,この主張は,次の三つの理由で棄却されるべきものであることが明らかになった.1.動機となっている仮定が正しくない.代名詞と先行詞のあいだの統語的な数の一致は必ずしも必須ではない.2.文の解釈について間違った予測をする.単数代名詞が環境によってはcollectiveな解釈を持ちうるという事実に反する予測をする.3.その意図しているところも十分達成できていない.このような決定的な証拠から,単数形の代名詞は,Kanazawa(1994),Weak vs.strong readings of donkey sentences and monotonicity inference in a dynamic settingでの扱いのように,意味的にも単数の指示対象しかとりえないと考えるのが正しいのである.
現在このテーマで論文をまとめているが,まだ投稿するには至っていない.「ろば文」における複数形代名詞の意味論もカバーした論文に膨らませる予定である.

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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