1998 Fiscal Year Annual Research Report
日本の消費者の意識と行動の長期的・定量的分析 消費者は本当に変化してきたのか?
Project/Area Number |
10730048
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
濱岡 豊 慶應義塾大学, 商学部, 助教授 (60286622)
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Keywords | 消費者行動 / 時系列分析 / アンケート |
Research Abstract |
本研究は今年度と来年度の2年間で行う予定である。このうち、本年度は、消費者の意識、行動の関連研究および、利用可能なデータのサーベイを中心に行った。 このうち1973年以降行われているJNNデータバンクの消費に関する40項目について、時系列分析を行ったところ、30項目程度は、長期的なトレンドが観察され、急激な変化はみられないことがわかった。 一方、1981年と1982年の間に次の項目への回答率が5%程度上昇していることがわかった(調査方法、ワーディングなどの変更はない)。 「無駄遣いする方」「値段が安ければメーカーにこだわらず買う方」「そのときどきの気分で買う方」「あまり人が使っていない銘柄のものでも気にせずに買う方」 また、「国民生活に関する世論調査」をみると82/83年の間に「余暇の重視度」が上昇し、さらに「家計調査年報」においても同様に82年以降の旅行費用が急伸長していることなどが見いだされた。 これらより、80年代前半に、消費について急激な変化があったように思われる。次年度は、クロス集計の結果、他の項目との関連性を分析することによって、その変化の原因についての仮説を発見、検証していく予定である。
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