1998 Fiscal Year Annual Research Report
間接費の管理手法に関する研究(間接費の管理とリエンジニアリング)
Project/Area Number |
10730069
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
森本 和義 大分大学, 経済学部, 助教授 (00239691)
|
Keywords | 活動基準原価計算(ABC) / 活動基準原価管理(ABCM) / 補償貢献額計算 |
Research Abstract |
今回の研究(奨励研究A)では、日本企業の実態調査および欧米の文献研究を通じて、革新的な製造間接費の管理手法を探求することを主目的としている。まず前者の実態調査に関しては、今年度(平成10年度)は期待通りの結果を得ることができなかった。実際に何度か企業側と接触してみたが、初期の段階で、調査方法(特に聞き取り調査用の質問事項)の不備を実感した。そこで、まず今年度は、質問事項の体系化かつ精緻化に全力を尽くすことにした。来年度(平成11年度)は、理論と実務とのギャップを埋める意味で、研究室から出て、革新的な企業の実務を学ぶことに専念する。九州圏に立地する工場を直接訪問して、聞き取り調査を実施する。他方で、後者の文献研究に関しては、ほぼ順調に推移した。まず、平成10年9月に論文「活動基準原価計算(ABC)の階層構造について」を発表し、革新的な製造間接費の管理手法を追求するアメリカの活動基準原価計算(ABC)が、その階層構造の発見に伴い、どのように理論的に進展したかを考察した。また、同年9月に日本会計研究学会第57回大会で、「間接費の配賦に関する一考察」というテーマで学会発表し、その成果は学会機関誌「会計」の平成11年6月号に掲載される予定である。なお、現在進行中の研究テーマ、たとえば活動基準原価計算(ABC)から活動基準原価管理(ABCM)への展開、ならびにアメリカの活動基準原価計算(ABC)とドイツの補償貢献額計算との比較研究については、時機をうかがい論文の形で発表したい。
|
Research Products
(2 results)