1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10730072
|
Research Institution | Kyoto Gakuen University |
Principal Investigator |
李 建 京都学園大学, 経営学部, 専任講師 (10298680)
|
Keywords | グローバル組織 / マネジメント・コントロール / 管理会計システム / グローバル情報システム / グローバル・ネットワーク / グローバル企業 |
Research Abstract |
グローバル組織のマネジメント・コントロールの全容を把握するには、少なくとも三つの側面を明らかにする必要があると思われる。一つは、本社の海外子会社に対するマネジメント・コントロールという側面であり、第2は、海外子会社におけるマネジメント・コントロールという側面である。いま一つは、これらのマネジメント・コントロールとグローバル情報システムとの関係という側面である。本社と海外子会社、あるいは海外子会社同士をネットワークで連結するグローバル情報システムは、本社の海外子会社に対するマネジメント・コントロールに対しいかなる影響を及ぼすのか。それは、海外子会社におけるマネジメント・コントロールについてはどうであろうか。 グローバル組織におけるマネジメント・コントロール(とりわけ、管理会計システム)とグローバル情報システムのあり方を模索する本研究の前半では(平成10年11月〜11年3月)、上記三つの側面のうち最初の二つに該当する、本社の海外子会社に対するマネジメント・コントロールおよび海外子会社におけるマネジメント・コントロールについてのレビューが行われた。、前者についてはすでに仮説の検証が済んでおり、欧米の企業を対象に国際比較研究が進行中である。後者についても、文献レビューの結果を踏まえた仮説設定の作業が終わり、仮説検証のための質問票がほぼ出来上がっている。 本研究の後半では、こうした、本社の海外子会社に対するマネジメント・コントロールおよび海外子会社におけるマネジメント・コントロールの実証研究の結果を踏まえた上で、次のステップとして、グローバル情報システムがこれらのマネジメント・コントロールにいかなる影響を与えるのかを検討することになる。さらに、グローバル情報システムとマネジメント・コントロールを、グローバル企業の戦略や組織をも考慮した包括的なフレームワークの中に位置づけることによって、グローバル企業のマネジメント行動を正しく理解するための概念モデルを提示しようとする。
|
Research Products
(1 results)