1998 Fiscal Year Annual Research Report
歯の形態からみた朝鮮半島と日本列島の人々の成り立ち
Project/Area Number |
10740405
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
竹中 正巳 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (70264439)
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Keywords | 朝鮮半島 / 日本 / 古人骨 / 歯 / 歯冠 / 歯根 / 形成過程 / 礼安里古墳人 |
Research Abstract |
韓国出土の新石器時代人,原三国時代人,三国時代人,慶尚南道現代人の永久歯・乳歯の形態を分析し,朝鮮半島の人々の歯冠・歯根形態の時代的な変化と東アジアにおける地域特性を明らかにするために,以下のデータの収集と分析を行った。 ・既採取の朝鮮半島古人骨の歯のデータ整理と韓国現代人の歯のデータの充実 現在までに集めた朝鮮半島古人骨および現代人骨の歯冠・歯根データの基礎統計処理を行った。また,韓国現代人の歯列石膏模型から永久歯および乳歯の歯冠形態のデータを収集した。 ・縄文から現代に至る各時代の日本列島含む諸国諸集団の歯冠・歯根形質のデータ採取 日本列島の各時代集団,中国人,モンゴル人をはじめとする東アジア人々の永久歯および乳歯の歯冠・歯根について計測と観察を行った。 ・朝鮮半島古人骨の永久歯・乳歯における歯冠・歯根形態の時代変化に関する分析 朝鮮半島出土の新石器時代人,原三国時代人,礼安里をはじめとする三国時代人,慶尚南道現代人の永久歯・乳歯のデータについて基礎統計処理(単変量解析)を行った。 来年度は,南西諸島集団のデータ採取を行いたい。そして,朝鮮半島古人骨と日本列島を含む周辺諸国諸集団の永久歯・乳歯のデータを統計処理(単変量・多変量解析)し,朝鮮半島の人々の歯冠・歯根形態の時代的な変化と東アジアにおける地域特性を明らかにしたい。それに基づいて,朝鮮半島および日本列島の人々の形成過程に関して考察を行いたい。
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Research Products
(1 results)