1998 Fiscal Year Annual Research Report
超高温領域における無機絶縁材料沿面での高電圧現象の解明
Project/Area Number |
10750204
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石田 政義 筑波大学, 構造工学系, 助教授 (30272173)
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Keywords | 無機材料 / 高温 / 高電圧 / 電気絶縁 / 沿面 / 絶縁特性 / 部分放電 |
Research Abstract |
セラミックス等無機絶縁材料の高温領域での高電圧絶縁現象の解明を目的に,主に様々な試料に対して沿面における部分放電特性および各種絶縁特性を計測した。この結果,蒸着電極によって測定の安定が確保されるとともに,次に列挙する成果を得た。(1) 沿面部分放電特性は試料の材質によって異なることを確認した。特に高温領域においては材料に依存する特性の違いが明確に現れることがわかった。 (2) 部分放電電荷量の温度上昇にともなう増加は,コンダクタンスの増加(絶縁抵抗の減少)が主に影響する。高温領域では誘電率の増加によっては電界緩和による放電の抑制 が示唆された。200〜600℃にわたる広い温度領域では,放電電荷量は両者の特性を包括したtanδとの相関が強く,tanδが大きいほど放電電荷量が増加する。 (3) ある程度以下に絶縁抵抗が低下すると,放電電荷量が減少する現象が認められた。これは絶縁抵抗の低下により,本質的に絶縁の機能が薄れ抵抗体へ変化していることの現れと推測される。
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Research Products
(1 results)