1998 Fiscal Year Annual Research Report
仮想/美空間インタラクティブ電磁界シミュレーションとその適用効果の検証
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10750208
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
加藤 克己 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20293665)
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Keywords | 電界 / 磁界 / シミュレーション / 最適化 / CAD / ビジュアリゼーション / 環境適合 / 電力機器 |
Research Abstract |
本研究においては,電力機器設計に広く使用される電磁界シミュレーション技術とCAD/CG技術を結合し,併せて最適化技術を開発することにより,シミュレーション結果のビジュアリゼーションを可能とする.併せて,高精度設計に必要不可欠な技術である最適.化技術をこれと結合する.これらの技術開発により,電力機器を対象とした高効率・高精度設計支援システムを構築する.さらに,シミュレーションと実測の比較検討を行うことにより,物理現象をモデルに取り込んだシミュレーションおよび最適化技術を開発することを目指している. これまでに,従来から開発を行ってきた電界シミュレーション技術を発展させて,電界最適化技術を開発し,主として電力機器の絶縁特性向上の観点から有用性を評価できた.また,この電界最適化技術をさらに発展させ,電力機器の電気絶縁を決定する様々な物理現象を考慮に入れた絶縁最適化技術の開発を行ってきた.これによって,従来の電界最適化技術よりもいっそうコンパクトな機器を設計段階でシミュレートすることが可能となり,設計過程の大幅な効率化とともに環境適合型電力機器の実現に大きく貢献する計算技術を購築することができた.併せて,磁界解析技術についても検討を行い,有限要素法による磁界計算技術を高精度に確立し,その計算結果のビジュアリゼーションを行うことで,電力成器周辺の電磁環境の定量的把握を可能とした.
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[Publications] 韓賢斌: "体積-時間理論によるV-t特性を考慮した絶縁最適化技術" 平成11年電気学会全国大会. 発表予定. (1999)
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[Publications] 加藤克己: "電界最適化シミュレーションおよび電界最適化電極の絶縁破壊特性の実験的検証" シミュレーション. 18巻1号(発表予定). (1999)
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[Publications] 韓賢斌: "汎用CADと電界解析を結合した電力機器絶縁設計支援システムの高機能化" 平成11年度電気関係学会東海支部連合大会. 798 (1998)