1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10750215
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
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Keywords | 水中ストリーマ / パルス高電圧 / 化学的活性粒子 / キャパシタ / 高速度カメラ / 水処理 |
Research Abstract |
立ち上がり時間が短い高電圧パルスを水中に印加すると、大容量にわたって均一なストリーマが形成され、加速された電子によって化学的活性粒子が多く生成される.その結果、産業排水の不純物除去が可能となる。本研究の目的は、基礎研究として水中放電現象の解明することと,その応用として水の浄化を行うことである。平成10年度に実施した事項を以下に示す. 1. 同軸円筒の放電容器を製作した. 2. パルス発生装置において,キャパシタの容量(0.22、0.4、0.8μF),および電圧の波高値を変化し、水中に注入される最大エネルギーを得るための最適放電パラメータ(水中への注入エネルギー、ストリーマの均一性及び進展速度、パルス発生装置と負荷との整合)を決定した. 3. 水中でのストリーマの形成、及び進展の様子を高速ストリークカメラ(IMACON-790)を用いて観測し,次のようなことがわかった. (a) ストリーマの進展速度は印加電圧,水の抵抗率によらず一定である. (b) 電極間隔を長くすると,ストリーマの進展が円周方向により均一になる. (c) ストリーマの均一性は印加電圧に依存しない.以上のことから,水処理への応用を考えた場合,処理容器の大容量化,および電源の小容量化が比較的容易であると考えられる.引き続き,水中ストリーマ理論の確立,および応用研究を進める予定である.
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