1998 Fiscal Year Annual Research Report
非同期ディジタルシステムの設計と回路の試作および評価に関する研究
Project/Area Number |
10750252
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
長田 康敬 琉球大学, 工学部, 助教授 (50208021)
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Keywords | 非同期ディジタル回路 / MullerのC素子 / プログラマブロジックデバイス / 多値論理 |
Research Abstract |
非同期回路は近い将来の超高速超高集積回路に向けたデジタル回路技術である.本研究では,PLA等のゲートアレー向けに,MullerのC素子およびこれを含む非同期加算回路を設計し,実際にチップ(PLD)に焼きこんで回路を実現した.このチップに(科研費により購入した任意信号発生器によって)入力信号を与え,その出力特性を(科研費により購入したマルチメータに接続した計算機により)観測したデータを得た.実装した非同期回路は2線論理を用いた.さらに2線論理と等価であるB-3値論理を用いて,非同期セルラーアレーの設計や,非同期システムの論理設計手法の考察を行った. 本年度分の研究により.設計したPLD向けMullerのC素子が良好に動作することと,このC素子を含む非同期加算器システムをチップ上に構成し,これらが良好に動作した特性データが得られた.また,非同期システムはCPLD等のさらに大規模な集積回路を使用し,一つのシステムとして実現する方が,その長所を引き出せることが確認できた.これに関連して,非同期セルラーアレーおよび非同期マイクロパイプラインが実際のシステムとして適していることがわかってきたので,それらの設計を行った.
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Research Products
(10 results)
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[Publications] Akira,Shimosato: "Input-Output Mode and Fundamental Mode Asynchronous System based on B-ternary Logic." Proc.1998 Int'l Technical Conference on Circuit/Systems,Computers and Comunications. VolumeII. 1391-1396 (1998)
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[Publications] 崎浜 裕: "時相論理を用いた非同期システムの記述について" 多値論理研究ノート. 第21巻,No.17. 17-1-17-8 (1998)
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[Publications] 山田 親稔: "時相論理とトレース理論に非同期システムの記述について" 日本ファジー学会 第2回 九州支部研究例会 論文集. 99-2-1. 1-1-1-5 (1999)
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[Publications] 原田 倫子: "B-3値論理による非同期マイクロパイプライン" 日本ファジー学会 第2回 九州支部研究例会 論文集. 99-2-2. 2-1-2-5 (1999)
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[Publications] 長田 康敬: "B-3値論理による基づく2値データ処理・非同期システム" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. No.101. 1 (1998)
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[Publications] 原田 倫子: "非同期回路のための3値CMOS論理ゲートと1入出力MullerのC素子について" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. No.102. 2 (1998)
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[Publications] 下里 彰: "B-3値非同期システムの基本モードと入力モード動作について" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. No.103. 3 (1998)
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[Publications] 新城 尚騎: "入出力モードにおける非同期機能回路の設計について" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. No.104. 4 (1998)
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[Publications] 山田 親稔: "トレース理論とグラフ的手法による非同期システムの解析" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. No.105. 5 (1998)
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[Publications] 原田 倫子: "多値非同期セルラーアレーの設計" 1999年電子情報通信学会総合大会. D-10. D-10-15 (1999)