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1998 Fiscal Year Annual Research Report

プライバシーを考慮した認証方式の研究

Research Project

Project/Area Number 10750260
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

満保 雅浩  東北大学, 情報処理教育センター, 助教授 (60251972)

Keywordsプライバシー / メッセージ認証 / 委任署名 / 閾値多重署名
Research Abstract

認証技術にはパスワード認証のような利用者を認証するものと、メッセージの正当性や作成者名を認証するものがあるが、今回は後者の電子署名に関してプライバシーを考慮した方法を検討した。プライバシーを考慮した電子署名の実現には、正当性を検証できるが、どの利用者宛に発行されたか特定できない証明書を作成することが考えられ、署名者の公開鍵情報が署名検証に必要とならない委任署名の技術が応用できる。そこで、委任署名での証明書発行の技術に基づき、委任署名に閾値法を適用し、委任方式を拡張することを試みた。得られた結果は以下のような事項である。
1. まず、既存の2つの方式が次の様な特徴を持つことを考察した。Liらによる閾値多重署名が、署名検証の際に署名者の公開情報を利用するために、署名者の匿名性を必ずしも保っていないことを指摘した。また、Kimらの閾値委任署名が、グループ中の閾値数以上の署名者が署名を作成した後に、署名検証者のみならず署名依頼者も署名者を特定する手段がないことを指摘した。そして、これらの両方の方式の匿名性に係わる欠点を解決する方式として、新たな閾値委任署名方式を構成し、その安全性について考察した。
2. 現在までに幾つかの委任署名の手法が離散対数問題を利用して提案されていたが、その他にどのような手法が可能であるか必ずしも明らかでなかったため、既存の方式とは異なる形式で内示的な証明書を発行する手法を考案し、その安全性について考察した。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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