1998 Fiscal Year Annual Research Report
広帯域CDMA併用によるマルチメディア通信用LANプロトコルに関する研究
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10750280
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
都築 伸二 愛媛大学, 工学部, 助手 (60236924)
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Keywords | CDMA / マルチメディア通信 / LAN / 通信プロトコル / CSMA / CD / 伝送帯域の確保 / レスポンス特性 / イーサネット |
Research Abstract |
マルチメディア通信を実現するためには,伝送帯域の確保の方法と,ネットワークのレスポンス特性が重要である.従来のイーサネット等に代表されるTDMA(時分割多元接続)に基づくLAN(Local Area Network)では,ビット当たりの伝送速度は高速である反面,伝送帯域の確保の手段がなく,また1局しか同時接続できないため輻輳時には急速にレスポンス特性が劣化してしまう欠点がある. 本年度の研究において、従来LANの例として、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)プロトコルに基づいたIEEE802.3-10base2方式をとりあげ、以下の点を解析的に明らかにした。 1. CDMA(符号分割多元接続)技術を適用し,同時接続局数を複数とすることで,輻輳時のレスポンス特性を本質的に改善できる。 2. ただし,ネットワークが低負荷のときの特性は相対的に低くなるため、低負荷のときはTDMAを使用し,高負荷になるとCDMAに切替えるという,CDMA併用型のプロトコルが有効である。 3. ネットワーク負荷が平衡状態であることを仮定できる場合について、TDMA方式との併用のための,具体的な通信パラメータを明らかにした。 4. 提案方式の適用例として、音声や映像等のストリームデータの中継器を提案した。 次年度では、提案する方式をLSIに実装し、実験ネットワークを構築し, 1. 輻輳時のレスポンス特性の改善の程度を実験的に示す 2. 伝送帯域の確保の最適な方法について結論を得る予定 である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 都築伸二,大塚繁樹,山田芳郎,田崎三郎: "Carrier Sense Muti-rate CDMAプロトコルを用いたStream Data Gatewayの提案" 電子情報通信学会技術研究報告,スペクトル拡散研究. SST98-15. 31-36 (1998)
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[Publications] S.Ohtsuka,S.Tsuzuki,Y.Yamada,and S.Tazaki: "A Stream Data Gateway Based on a Carrier Sense Multi-rate CDMA Protocol" Proc.International Symposium on Information Theory and its Applications(ISITA)'98,Mexico City,Mexico. 2. 483-486 (1998)
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[Publications] 都築伸二,大塚繁樹,山田芳郎,田崎三郎: "キャリアセンスCDMAプロトコルによる回線利用率及び遅延特性の最適化に関する検討" 電子情報通信学会技術研究報告,通信方式研究会. CS98-114. 1-8 (1998)
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[Publications] S.Tsuzuki,S.Ohtsuka,Y.Yamada,and S.Tazaki: "A Stream Data Gateway based on a Carrier Sense Multi-rate CDMA Protocol-Dalay Performace-" Memoirs of the Faculty of Engineering,Ehime University. XVIII. 171-179 (1999)
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[Publications] 都築伸二,田崎三郎,山田芳郎,: "電力線搬送による家庭内データ伝送の最近の話題" 電子情報通信学会技術研究報告,衛星通信研究会. SAT98-106. 81-88 (1999)