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1998 Fiscal Year Annual Research Report

量子暗号系のための公衆通信プロトコルの開発

Research Project

Project/Area Number 10750286
Research InstitutionTamagawa University

Principal Investigator

山崎 浩一  玉川大学, 工学部, 助教授 (30230395)

Keywords量子暗号 / 量子通信 / 暗号理論 / 暗号鍵配送 / 量子情報理論
Research Abstract

公衆通信プロトコルの二本の柱である秘密鍵系列の一致プロトコルと秘匿性の増強プロトコルのうち,本年度は特に前者について研究を行った.その結果,以下の成果を得た.
1. ソケットインターフェイスを使用することにより,秘密鍵系列の一致プロトコルの送信者,受信者用のプログラムを1台のコンピュータ上の二つの異なるプロセスとして実行し,一部誤りがある送受信者の秘密鍵系列の誤りを検出・訂正することを実現した.遠隔地にいる二者が本プロトコルを実行することが出来るようにするために,現在,Ethernetを介して接続された二つのコンピュータにおいて実行出来るように変更している.
2. 秘密鍵系列の一致プロトコルのプログラムに関する従来の研究において考慮されていなかった系列を一致させるために必要な時間(プロセス処理時間)について,1.で作成したプログラムを用いてデータを取得した.この結果,公開する情報量を最小にする見地からプロセスを最小にするために系列に含まれる誤り数を各パス毎に推定する方法は,処理時間が膨大になるため,実用に向けて改良が必要であることを明らかにした.
3. 秘密鍵系列の一致プロトコルにおいて現時点で最良とされている“Cascade"プロトコルを公衆通信路で公開する情報量を最小にする見地から最適化することを最終目的とし,その特性解析を行った.その結果,“Cascade"プロトコルにおいて最適化による公開ビット数の削減の可能性があることを明らかにした.
来年度は,本研究をさらに押し進めるとともに,秘匿性の増強プロトコルに関する検討を行い,公衆通信プロトコル全体の実施を実現するプログラムを作成し,その基本特性を明らかにする.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 加藤 雅史: "M元直交コヒーレント状態信号の量子最適受信機の実現化問題" 電子情報通信学会論文誌. J-81-A・12. 1697-1706 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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