1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10750344
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤崎 泰正 神戸大学, 工学部, 助教授 (30238555)
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Keywords | システム制御理論 / システム表現 / 制御方式 / 入出力データ / 追従制御 / アルゴリズム / 離散時間システム / システムモデル |
Research Abstract |
本研究では,入出力データに基づくシステム表現と制御方式に関して,その理論的枠組を確立することを最終的な目的としている.この目的に沿って,本年度は,基礎的な理論研究を行い,以下のような成果を得た. まず,入出力データ(信号)空間の拘束に着目したシステム表現の利点と欠点について検討した.これについては,今までに得られている成果をサーベイし,学会発表を行った,また,入出力データのみを用いる場合と対極をなす物理拘束のみを用いる場合についても検討し,その得失について考察した.さらに,データが正確な場合について,既に得られている萌芽的な結果を多入力多出力系に拡張した. 次に,システムが変動する場合について考察し,ゲインスケジューリング制御の考え方を援用することにより,入出力データに基づく制御が可能であることがわかった.また,入出力データに基づく制御をサーボ系に拡張するために,入出力チャンネル数に制約のない一般的な場合のサーボ系について考察し,制御系の構造を明らかにした.さらに,数値データの計算アルゴリズムとして行列不等式に基づくものの有効性を検討するために,同時安定化コントローラの設計問題を取り上げ,その行列不等式に基づく解法アルゴリズムについて考察した. そして,現在は,データが正確でない場合にも対応できるような,入出力データ蓄積に基づくロバストな制御アルゴリズムについて,研究を集中している.そして,行列不等式に基づくアルゴリズムを,萌芽的な研究成果として得ている.これについては,現在,発表準備中である.
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[Publications] 藤崎泰正: "入出力データ空間におけるシステム制御理論" 第37回計測自動制御学会学術講演会前刷. 457-458 (1998)
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[Publications] Yasumasa Fujisaki: "Robust Stabilization of Large Space Structures via Displacement Feedback" Proceedings of the 37th IEEE Conference on Decision and Control. 1211-1212 (1998)
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[Publications] 段一然: "入出力データ空間における最適制御-多入出力系の場合-" 第21回Dynamical System Theory シンポジウム資料. 1-6 (1998)
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[Publications] 内藤安毅: "入出力データに基づくゲインスケジューリング制御" 第42回システム制御情報学会研究発表講演会前刷. 227-228 (1998)
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[Publications] 藤崎泰正: "入出力数が異なるシステムに対する最適追従制御-出力フィードバックによる場合-" 第41回自動制御連合講演会前刷. 23-24 (1998)
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[Publications] 藤崎泰正: "行列不等式とホモトピー法に基づく同時安定化コントローラの設計" 第41回自動制御連合講演会前刷. 73-74 (1998)