1998 Fiscal Year Annual Research Report
交通がもたらす外部不経済の抑制政策評価モデルの構築
Project/Area Number |
10750395
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
林山 泰久 東北大学, 経済学部, 助教授 (20260531)
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Keywords | 環境 / 費用便益分析 |
Research Abstract |
(1) 既存研究および既存調査の整理とその問題点の把握 国内外を通じて,交通がもたらす外部不経済に関する調査および研究を整理し,これらが抱えている問題点を示すた.さらに,我が国の財政制度に関する文献を整理した. (2) CVSのための調査票の設計 本研究では,運輸がもたらす外部不経済を貨幣タームで計測するためにCVSを実施した.そのため,本研究で調査対象とする外部不経済の項目を選定し,CVSに関する既存研究の知見を踏まえ,調査方法論上のバイアスの除去方法を検討し,CVSのための一対比較法による調査票の設計を行った. (3) プレ調査の実施と結果の統計解析 上記,(2)で設計した調査票をもとに,少数サンプルによるプレ調査を実施し,その結果を統計解析することにより,サンプリング上具備すべき点,調査票の不備および改良点を明確にした. (4) 調査票の設計変更と第2次プレ調査の実施 上記,(3)で得られた知見をもとに,CVSのための調査票を再設計し,さらに,極少数サンプルによる第2次のプレ調査を実施し,調査票の再々設計を行うとともに本調査に向けてのサンプリングおよび調査体制等を吟味した. (5) 本調査の実施 これまで行った2回のプレ調査を通して吟味した調査票を用いて,本調査を実施した. (6) 調査結果の統計解析 (5)の調査結果を統計解析し,現在,CVS研究で最も注目されているScope Test,Nested Sequence Test,Embedding Testを実施することにより,本研究で計測した値が信頼性を有するか否かを明らかにした.
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