1998 Fiscal Year Annual Research Report
都市内の駐車空間と建物空間の効率的配分に関する研究
Project/Area Number |
10750398
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
室町 泰徳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (40251350)
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Keywords | 駐車 / 社会的費用 / 東京 / ロンドン / ロスアンジェルス |
Research Abstract |
平成10年度は、商業業務地における駐車空間と建物空間の効率的配分を検討した。 1. まず、東京の商業業務地における駐車空間消費の制度的要因の検討を行った。東京都における駐車場整備制度、特に駐車場付置義務制度、小規模建築物の付置義務対象除外事項などをレビューした。また、駐車需要に影響があると考えられる通勤手当制度、パーキングメーター設置状況、路外駐車・路上駐車の現況に関しても調査した。2. 次に、地理情報システム(GIS)、及び東京都土地利用データを準備し、東京の商業業務地における駐車空間消費状況を実証的に検討した。また、東京都の商業業務地の具体的研究対象地域として千代田区を選定し、駐車場利用状況を資料調査した。千代田区を含む東京都心部は駐車場付置義務制度の対象となる大規模建物が多く、建物更新も進んでいるため、建物空間(主にオフィス)と比較して駐車空間が大きいことが明らかとなった。現在、これらの調査結果をモデル化し、駐車空間に実質的に生じている社会的費用の算定を行っている。 3. 最後に、ロスアンジェルス、ロンドンの商業業務地における駐車空間消費の資料収集と分析を行った。東京における調査と同時に、ロスアンジェルス、ロンドンの商業業務地における駐車空間消費の実態に関する研究資料を整理した。東京とロンドンの都心部における駐車空間ストックはそれほど大きな隔たりは無いが、ロスアンジェルスのそれは低めに見積もっても東京の2.5倍であることが分かった。また、いずれの都市においても、(無料の)民間従業員用駐車空間の占める割合が非常に高いことが分かった。
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