流体解析的手法を用いた高層建物における曲げねじれ不安定振動の応答の評価

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 10750427
• Research Institution: Tokyo Institute of Technology
• Principal Investigator: 伊藤 嘉晃 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (40272702)
• Keywords: 空力不安定振動 / 流体解析手法 / 長方形柱 / 風直角方向 / ねじれ

Research Abstract

超々高層建物に生じる曲げねじれ不安定振動の3次流体解析を最終目標として、平成10年度で作成した風直角方向に自由度を持つ実験治具を改良し、曲げとねじれの不安定振動実験治具を製作した。そこで得られた実験データをもとに、スパン方向に同一形状を持つ剛体モデルの曲げねじれ不安定振動性状を流体解析的手法により実施した。曲げとねじれの振動応答の位相差、それぞれの応答量を実験結果と比較し、流体解析手法の解析精度を評価する。また、曲げとねじれの不安定振動時の流れの構造の可視化し、2次元柱状体モデルにおける曲げねじれ不安定振動の発生機構を検討した。

Research Products

• [Publications] 伊藤嘉晃: "辺長比2の角柱に生じる不安定振動挙動とその空気力学的考察"日本建築学会構造系論文集. 第524号. 43-50 (1999)
• [Publications] Yoshiaki Itoh: "Galloping mechanism of a rectangular cylinder"Proc.of the tenth international conference on wind engineering. 1337-1344 (1999)
• [Publications] Yoshiaki Itoh: "Unstable oscillations of rectangular cylinder at various mass ratios"Journal of aerospace engineering. 12(4). 136-144 (1999)
• [Publications] 伊藤嘉晃: "長方形柱の質量比によって変形する空力不安定振動の実験的検討とその機構に関する考察"構造工学論文集. (2000)