1999 Fiscal Year Annual Research Report
地理情報を利用した環境・エネルギー支援システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
10750445
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
依田 浩敏 近畿大学, 九州工学部, 助教授 (70220754)
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Keywords | 地理情報 / 地域熱環境 / 土地利用 / 都市工ネルギー |
Research Abstract |
本研究では、従来の地理情報システムが持つGUI環境や操作性に加え、基本となるデータベースをパラメータとする数値解析により、環境・エネルギー情報を生成し、これを新たなデータベースとして、付加する解析システムをリンクさせた、環境GISシステムの構築を目的とする。 そのため、地理情報(GIS)や地域環境情報を総合的に捉え、これらを有効に活用した環境場の予測および地域エネルギーの活用可能性について調査を行った。 本年度は、環境GISデータベースを用いて熱環境シミュレーションを行い、都市気候状態のモデルスタディを行い、土地利用形態と熱環境の観点からみた、地域ポテンシヤルを評価する。さらに、これらの外部環境状態をもとに、詳細都市計画による微気候環境場の推量システムの開発を行った。 1998年7月から1年間、筑豊地域において熱環境実測を行い、河川が中心を流れる盆地内の地方都市の特徴を明らかにした。 また、商業地域で高密市街地である福岡市天神地区を対象として、模型実験を行い、風の様子を検討した。 さらに、自治体の環境政策に関する意識を知るために、アンケート調査を実施した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 中路隆宏、依田浩敏: "地方自治体における環境政策に関する意識調査"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-1. 1049-1050 (1999)
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[Publications] 福田耕平、依田浩敏ほか6名: "計画立案過程における熱環境評価とGISの活用 GISを活用した地域計画の創造的構築に関する開発研究 その5"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 807-808 (1999)
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[Publications] 依田浩敏: "地域連携を視野に入れた環境に配慮したまちつ゜くりに関する研究(その1)地方自治体における環境政策に関する意識調査"日本建築学会研究報告九州支部. 第39号. 101-104 (2000)
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[Publications] 江副紀子,依田浩敏ほか4名: "都市の風通しの予測手法としての1次元キャノピーモデルの検証(その2)福岡市天神地区風洞模型実験"日本建築学会研究報告九州支部. 第39号. 281-284 (2000)
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[Publications] 依田浩敏ほか2名: "実測と地理情報活用による地域熱環境の可視化"第28回可視化情報シンポジウム論文集. (発表予定). (2000)
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[Publications] Hirotoshi Yoda: "Survey of Thermal Environment at Basin where River Flows in"Klimaanalyse fuer die Stadtplanung Third Japanese-German Meeting. (発表予定). (2000)